資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

「株式投資1.25倍の法則」 損益通算で投資利回りを向上させよう

 

1.はじめに

 72の法則という法則があります。結構有名ですのでご存じの方も多いと思います。72を利回りで割り戻すとその利回りで何年複利運用すれば元本の倍になるかがわかるという法則のことです。1.25倍の法則を知る人はあまりいない筈です。そりゃそうです。私が勝手に命名したものだから。

2.「1.25倍」の法則とは

 株式の配当や譲渡益を得ると大凡20%(20.315%)の税金が取られます。ところが他の投資商品で赤字が出て損益通算すればこの税金は戻ってきます。額面で100の譲渡益があっても税金を徴収されて実際の利益は80にしかなりません。ところが他に損失と通算できれば課税されないことになります。結果利益は100になります。

 20%の税金が取られないのだから20%投資利回りが上昇するように感じますが、実際計算すると100/80=1.25になります。25%投資効率が向上することになります。これが1.25倍の法則です。税率が変われば数字も変わりますので数にあまり重要性はありません。損益通算を上手く活用すれば投資効率が向上するというところがミソです。

 

 3.具体的には

 特定口座源泉徴収あり配当比例配分方式の場合、同じ口座内で譲渡損があると他の譲渡益と損益通算できそれがすぐ反映されます。逆に譲渡益があって後に譲渡損が発生すると過去徴収されていた税金がすぐ還付されます。配当の場合は一度源泉徴収されてしまいますが同じ口座内に譲渡損がある場合には年明け早々に還付されます。証券口座が違うと確定申告が必要となりますが、それでも戻ってきます。 

確定申告をすることで損失は過去3年分繰り越すことも可能となります。

 

4.応用編

(1)年越し前の含み損の顕在化

  特定の株を長期保有する場合、含み損を抱えて越年するよりもいった ん損失を確定して再度同じ株を購入し直す方が良い場合があります。同じ株を持って越年することに変わりありませんが、損失を一度顕在化することで配当所得や譲渡益と相殺でき節税することが可能となります。            

  特定口座の性質上上手くやらないと損失をフルに活用できませんので注意してください。含み損を抱えた現物株を寄り付きで成り行き売却し同時に同じ数量の現物株を成り行きで購入すると、以前の取得価格が反映されるため実際に購入した価格より口座上の取得価格が高くなります。結果、含み損をフル活用出来なくなります。

  フルに活用するためには、一般口座で現物買い(※)を行うか、信用で買い「翌日」現引きするようなやり方をとる必要があります。手数料負けしないよう、あらかじめ計算を忘れずに。(※ 一般口座で購入した株を売却する場合は別に確定申告をする必要があります。)

(2)年越し前の含み益の顕在化

  昨年大きく損失を出した私は、長期保有予定株の含み益を顕在化させました。損失と益を通算するので無税です。一旦利益を確定して取得価格を上げておけば、次に支払う税金をセーブすることができます。後で含み損となった場合は損失を顕在化させて配当と相殺することも可能です。

(3)株主優待目当てのクロス取引 

 詳細は省きますが、この取引を特定口座で行うと手数料と貸株料以上に見かけの損が発生します。特定口座の株式取得価格計算フォーミュラによって発生するものです。手数料等と合わせたその損失は他の譲渡益と相殺可能です。優待で別にベネフィットが得られますのでトータルで得になる可能性があります。

 私はこれで相当節税しています。なお、優待を売却しても納税する人はほとんどいないと思います。優待の売却益は雑所得になりますが、給与所得者は20万円以内の雑所得の場合申告不要です。私は株主優待を売却した場合律儀に雑所得として納税しています。

(4)外貨MMFから外貨預かり金への移動

 私はFXをしませんが、資産分散の観点から若干の米ドルMMFと豪ドルMMFを保有しています。米ドルMMFを米ドルの外貨預かり(外貨預金)にすると、米ドルベースでの価値は全く変わらないのに、特定口座上円ベースで損益が発生します。これも株式譲渡損益や配当所得との損益通算可能です。ちなみに外貨預かり金から外貨MMFへ移動して益が発生した場合は雑所得になります。私は野村證券でこの取引を行っています。制度変更で2016年から外貨MMFを日本円に換えた場合利益があると課税されます。

5.終わりに

 株式投資は益を得ることもあれば、損をすることもあります。その中で上手く損益を通算すれば、投資利回りを向上させることができます。ちなみに私は損益通算ができないのでNISA口座はまだ未開設です。

2018年 確定申告提出

先週の金曜日、2018年の確定申告書類を税務署に提出しました。

 

申告期間は2月18日~3月15日となっていますが、少なくとも私の地元の税務署はもっと早くから受付を開始しています。

 

昨年の失敗を踏まえて一般口座でのクロージング取引を現物だけにしたので、資料作成が簡単に済み楽な確定申告となりました。

 

雑所得として律儀に申告していた株主優待の利益は、その大半を法人に移管したことで、大幅減です。不動産は変わらず。

 

申告分離で申告する証券の譲渡・配当関連の所得は、あらかじめわかっていることですが大幅赤字です。

 

赤字は今年以降に繰り越しです。今年譲渡によって得た利益には税金が掛からなくなる(還付)予定です。勿論、課税されるべきレベルにまで利益を積み上げたいと強く思っていますが、相場によるとこも大きいのでそうは問屋が卸さないでしょう。

 

過去の経験から申告を早く済ますと還付金も早く戻ってきます。対面証券で得たメルカリの利益にかかっていた税金がまるまる還付されることもあり、還付予定額は100万円超になる予定です。

 

あらためて昨年の悔しい思いが沸々とわき上がってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3794 エヌ・デーソフトウェア MBO

MBOですがTOB(公開買付け)価格@1700円と良心的な価格設定です。

 

四季報によると同社1株当たり純資産は569.3円で、これを大きく上回っています。昨日終値1321円/株から見ても魅力的です。過去10年間で株価は1700円を上回ったことは1度もありません。

 

7868廣済堂のようなことにはならなさそうです。レノなんかに言いがかりをつけられることはないと思われます。

 

TOB期間は2月8日~3月25日で。決済は3月29日です。

申込み先証券会社はSMBC日興證券です。

 

株主優待を取るか、こちらをとるか思案のしどころです。

 

6円抜きで直接利回り大凡0.33%です。

(手数料カブドットコム証券+1万株購入の場合)

 

野村のウェブローンの金利が1.5%(年利)ですので、これを使うのも1つの手かもしれません。

 

 

 

 

長期投資 成功事例(?) 私の場合 その2

積み立て投資をネガティブに捉えている私ですが、長年積み立てている金融(?)商品があります。「金」です。

 

昔話で恐縮ですが、新婚当時1米ドル=79円の超円高の時代がありました。素直に米ドルを購入するのがセオリーなのですが、ひねくれものの私はなぜか金(ゴールド)を購入することにしました。

 

ドルベースの金価格が一定であれば円安に転じた際差益が発生するはず、とのやや浅はかな考えで毎月の積立開始です。金価格は南ア鉱山会社の採掘コストを下回っているという、本当か否かやや怪しげな情報が耳に入ってきたのも購入開始の一因です。

 

当時は1g 1千円台だったはずです。それが900円台に値下がりして真っ青になった記憶あります。足下はFRBの金利上昇打ち止め宣言もあり、1g 5千円弱にまで上昇してきています。

 

金の積立は三菱マテリアルで行っています。三菱マテリアルの金積立は、積立た金を宝飾品とブツブツ交換が可能です。金の一部は、金のネックレスやブレスレット等になって家内の宝石箱に入っています。娘も大きくなってきましたので、プレゼントしようと考えています。

 

金価格の売却益は譲渡所得になりますので、数年前一度売却して含み益を顕在化し翌日また同量を購入し直しました。長期譲渡所得には控除がありますので、それを活用しました。売買コストはありますが課税所得は0円です。その上購入単価を引き上げることができました。

 

足元価格はその当時よりさらに上昇していますので、今売却しても課税されますが、本来支払うべき税金を少し減らすことに成功しています。

 

インフレ懸念や消費税増税の話もありますので当面積立を継続する予定ですが、米ドルが復活すると金価格にはネガティブに効きますので、果たしてこのままうまくゆくものか悩みどころです。

 

積立ている金は、先述の通り一部を家内のアクセサリーとし、残りの一部を極小さなインゴットとして家に保管しています。3.11の際には、現金、印鑑と通帳、それにこれら金を持って脱出準備をしました。大きなインゴットを保有しても流動性は乏しいですし、現金代替品としては使用困難と考えています。

 

結婚当初ですから貯蓄もなく毎月の積み立てという方式を取らざるを得なかったのですが、今同じ状況だったらもう少しまとめて購入しているところです。

 

後に金価格上昇と採掘業者の株価の関係を調べたところ、株価が金価格以上に上昇していることがわかりました。よく考えてみれば、売上増、変動費、固定費等PLの基本的な知識があればわかる話だったのですが、当時はそこまで考えが至りませんでした。

 

この反省を踏まえ、数年前原油が大きく下がった時にはRDS(ロイヤルダッチシェル)の株をしっかり購入しました。

 

本当の意味で成功とはいえませんが、長期投資で節税できていること、家内も喜んでいること、大いに勉強になって他の投資に生かされていることから、成功事例と捉えています。

 

全くの余談ですが・・・・。私はこの「金」が大好きで、砂金採取用のパンや金属探知機を所有しています。残念ながら、今までさびた釘と硬貨を取得したことしかありません。

 

長期投資 成功例 私の場合 その1

今から30年近く前の話です。私はまだ20代でした。結婚もしていません。
 
あのバブルが頂点を極め、株価が大きく下落し始めた頃です。
 
個人年金保険に入りました。年4%の利回りが保証され、運用がうまく行くとそれ以上の利回りが発生します。
 
果たして投資といえるかと言えば、少々疑問もあります。
 
景気が悪くなれば、金利が下がる。長期の債権を購入するのは、金利の高い時。という位の知識はありましたので、チャンスかなとは漠然と思っていました。
 
実は、その頃から公的年金の破たんの話はちらほらと新聞に出ていましたので、将来の生活保障を得るために購入しだ次第です。
 
若い頃からひねくれていたようで、ニッセイや第一生命等の大手生保には見向きもせず、当時もっとも堅実そうな富国生命を選択しました。当時ソロモンブラザーズのトレーダーだった友人によく富国にしたと褒められた記憶があります。
 
個人年金保険は控除が効きます。長年に亘り確定申告の際記載しています。
 
節税分も含めれば、結構な利回りになります。しかも、長年デフレが継続しました。今のところは、長期投資大成功です。
 
インフレになったら、どうするか。それが目下最大の悩みです。商品の性格上、インフレになって運用利回りが向上すれば、それが反映される仕組みになっていますが、果たして本当にそうなるのか否かよくわかりません。
 
個人年金支給開始までもう1桁年になりました。勝負は下駄を履くまでわかりません。その時に本当の成果がわかることになります。
 
条件の良い時に購入できれば、長い間良い条件を享受可能です。
 
 
 
 
 
 
 
 

日本一銀行ATMを使った(?)男 

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最大で2千回/月、1日平均にすると60回強銀行ATMを使った結果です。大い日には200回/日強使ったこともあります。


なぜこんなことをしたのか、話は少し前に遡ります。

 

楽天銀行には同行へお金を振り込むと1回あたり10円をもらうことができる「ゴールドラッシュプログラム」というキャンペーンがありました。このキャンペーンはさらに前の月に30回以上振り込みがあると、10円が30円に増額されるという特典がついていました。

 

普通にお金を振り込むと振込手数料が取られるので、手数料負担が無い株式配当金の振り込み先にしました。少額の配当例えばそれが1円でも10円がもらえるので、ミニ株を全部で200銘柄程買いあさりました。500円の株を1株購入し、2回配当をもらうと年20円分のキャンペーン金をもらえるという優れものです。配当金以外で年利4%です。60円になると年利は12%になります。

 

余談ですが、当時購入した株は今でも保有しています。中には6倍位になった株もあります。

 

最初は、前述の配当金で満足していたのですが、もう少しなんとかならないかと、振り込み手数料が0円の銀行を探してみました。

 

ありました。当時のシティバンクです。同行に1千万円を預けると振り込み手数料が無料になります。インターネットで日に15回までは無料で送金できることがわかりました。それがわかってからは毎日15回インターネットで振り込みです。その作業だけで日に450円程度のお金になります。お金が実際に振り込まれるのは翌月になってからです。

 

しばらく日課のように続けていたのですが、ふと頭に疑問が生じます。

「日に15回以上の振り込みが必要となった場合はどうすればよいのだろう。」

 

早速同行に問い合わせたところ、「15回以上の場合はATMを使用すれば無料でできます。」「何回でも出来ます。」「ご自由にお使いください。」と言われました。

 

以降シティバンクのATMに通うことが私の日課となったのは言うまでもありません。

 

シティバンクのATMには24時間営業のものがあります。昼間ATMに張り付くと行列ができるので、超朝型の私は専ら早朝専門です。朝5時前にATMを使う人は極めて稀でした。大凡1分間で2回程度の振り込みができます。これを1時間ほど継続すると100回強の振り込みができます。3千円程度の利益になります。

 

雨の日や用事のあるときにはできません。週末にまとめて300回位振り込みを行ったこともあります。写真のキャッシュカードはその結果です。

 

楽天銀行のキャンペーンに上限があったため、月2千回までしか振り込みができませんでした。(だった筈です。ちょっと記憶が定かではありません。)

 

シティバンクはなくなりましたが、今でもこのカードは現役です。

 

 シティバンクは通帳が無い代わりに、翌月に実績を郵送してきます。当初は小さな封筒だったのが、この振り込みをはじめてからまち付きのA4サイズの封筒に変わりました。

 

当たり前ですが振り込みをすると銀行にコストがかかります。いくら無料だからと言っても大量にされると銀行も困ります。当然ですよね。まさかこんな使い方をする「輩」がいるとは全くの想定外だったと思います。

 

ある日、シティバンクから手紙が届きました。文面の詳細は覚えていませんが、一言で言えば「警告書」です。これ以上この振り込みを続けることは出来なくなりました。

 

月に2千回もATMを使う人はそう多くはない筈です。正確に数えた訳ではないので実際は不明ですが、個人としてはかなり多い方であることは間違いないと思います。

 

結構な不労所得になりましたが、単純作業で面白みに欠ける「苦行」でした。

 

そうそう、ゴールドラッシュプログラムで得たお金については、全て雑所得として申告してあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「格安MBOには買い向かうべし?」 7868 廣済堂

7868 廣済堂 経営陣がMBO(Management Buyout、経営陣買収)を発表したのが1月17日のことでした。公開買付け価格は610円/株です。

 

通常はこの価格にさや寄せして、この単価より少し低いレベルで申込み期限を迎えるのが通例です。

 

ところが、廣済堂の昨日の終値は@635円/株です。別の第三者がTOB価格が低すぎるとみて本公開買い付けに横やりをいれようとしている可能性があります。大量保有報告書が出ていないので、あくまでも可能性レベルにとどまります。特段の理由が見当たらないのに公開買付け価格を上回ることもあります。昨年のNTT都市開発もそうした事例でした。

 

2017年の東栄リーファーラインMBOの時は、旧村上ファンド系のファンドが横やりを入れてTOB価格を引き上げさせました。東栄リーファーラインの時は明ら格安TOBだと思いましたが、廣済堂の場合は必ずしもそうではないように思えます。ちなみに、廣済堂の1株あたり資産は1114円/株です。PBRだけで見ると割安です。

 

MBOは経営陣が自らの会社を公開買付け(TOB)するものです。通常はTOBするための会社を設立し、TOB成立後被公開会社と統合します。結果、TOBのために借り入れた資金をTOB対象会社に移すことが可能となります。対象会社に現金または資産があればそれで借り入れ金の返済も可能です。

 

経営陣ですから、会社のことはよく知っています。経営数値の操作だって簡単です。オウンリスクで資金を借り入れるので、MBOの場合には割安にTOB価格を設定する傾向があります。

 

私は、必ずしも割安のMBOとは思わなかったので、常識的なレベルで指し値をし、結果この銘柄の株は購入できていません。残念です。

 

一昨日までは、大凡609円程度で取引がなされていました。もしこの値段で取得できていれば、結構な利ざやになるはずです。

 

単なる思惑で上昇しているだけなのか、それとも公開買付け価格が割安なので横やりをいれようとする筋がいるのか、今の段階では判断できません。

 

経過を見守りたいと思います。

 

 

人生 勝負の時は何度か来る 実体験から

「いろいろな経験を積み重ねると、次は絶対にこうなると確信を持てる時が何度かある。そういう時は勝負してみても良い。」

 

私が師と仰ぐ金持ち父さんから聞いたアドバイスの1つです。

 

2007年前半、まだサブプライムローン問題が話題になる前、日本の不動産マーケットはかなりの活況を示していました。パシフィックマネジメントとかが東洋経済のトップ記事をにぎわせていたのが頭に蘇ります。

 

私の一族が所有していた会社(非上場)にも、いろいろなファンドが非常に高い値段での購入希望を伝えてきていました。

 

実学で学んだDCFとかNPV試算手法と比べて、相当いい加減で過大数値を各会社から提示された記憶が残っています。当時、間違いなくバブルだ。と確信しました。

 

そこで思い出したのが冒頭の言葉です。

 

詳細は申し上げられませんが、成功したら●億円という勝負に賭けてみることにしました。

 

丁半博打のような表現をしていますが、M&Aで相当有名な弁護士事務所や証券会社法人部門等にいろいろ相談し、かつ調査を重ねて、相当の自信を持ったうえでの判断であることを付け加えて置きます。

 

時間も手間も相当かかりました。ストレスで寝れぬ日もありました。運もあったと思います。何とかサブプライムローンの影響がまだ出ぬうちに、ベアスターンズ破たん前ぎりぎりに、ファンドに売却することができました。

 

間一髪のタイミングです。ちょっと後ずれしたら、ファンドも資金調達が出来なかったであろうと仲介証券会社に言われたことを、いまでも鮮明に覚えています。

 

何度もできることではありませんが、確信を持った時、人生1度位は乾坤一擲の勝負にかけてみることも良いかもしれません。

「3000万円貯めたければ、いついかなる時も「積立投資」を継続せよ」 本当?

「3000万円貯めたければ、いついかなる時も「積立投資」を継続せよ」

                      ーお金も時間もない人はこれしかない

 

「現代ビジネス」というウェブサイトに出ていた記事です。セゾン投信代表取締役社長が書かれている記事のようです。以下気になったところを抜粋してみました。

 

大事なのは途中でやめないこと

マーケットは何年かに一度、大きく下落します。マーケットが大きく下落すると、これまで積み立ててきた投資信託の評価額も、大幅に下落します。どれだけマーケットが急落し、保有している投資信託に大きな損失が生じたとしても、積立投資の場合、それを継続する必要があります。

 

長期的な資産形成をするうえで大事なことは、とにかく積立投資を継続するという点に尽きます。値上がりしたから利益確定のために解約する、値下がりしたら恐怖に駆られて解約する、ということの繰り返しでは、いつまで経っても資産を築くことはできません。

 

「相場心理のワナにご注意を」

相場の心理ということを見ても、銀行引き落としのような形で、マーケットの上げ下げに関係なく、ひたすら淡々と積み立てていく積立投資がよいということが理解できると思います。それが最後の最後に笑う秘訣なのだと心に決めて、積立投資を続けるようにしてください。

 

「積み立て投資は「下落局面」に強い」

一括購入した時に比べて、定時定額購入したほうが、損失額が小さくて済みます。これは、基準価額が下げた時に、その分だけ多くの口数が買えているからです。つまり、定時定額購入によるドルコスト平均効果は、価格が下落している時ほど、高い効果が得られると考えられます。逆に、価格が上昇の一途をたどっている時は、価格の上昇に伴って購入口数が減っていきますから、むしろ定時定額購入のほうが不利になります。

最終的に、20年、30年という長期の資産形成をする過程においてドルコスト平均法は、大きなメリットをもたらしてくれるはずです。そして、そのメリットを最大限に享受するためには、長期投資を心がけることが肝心です。

 

もっともらしいことが書かれています。でも本当でしょうか?

ちょっと考えるだけでも、いろいろと疑問が出てきます。

 

人生何があるかわかりません。思わぬ時にお金が必要となることは十分考えられます。リーマンショックのような時にお金が必要となり、その前20年間積み立ててきた投信を解約した場合でもちゃんと利益が出ているのでしょうか?筆者の書かれた本を読んでいないので、わかりませんが、そうした場合でも十分な利回りが得られているのであれば、非常に納得感のある話です。でも、とてもそうは思えません。

 

投資は余裕資金で行わなければならない筈です。お金も時間もなければ、余裕資金がある筈もありません。まずは節約するとか、収入を増やす、時間を作るなど課題を設定してクリアしてゆくのが大事な筈です。

 

「ドルコスト平均法」昔感動した記憶があります。でもよく考えればリスクが低いのと反対にリターンが少なくなる投資であることがわかります。継続的に行うのではなく、株価暴落の時だけ投信を買った方が利回りが上がるのではないでしょうか。

 

どんな時も投信を解約せず、銀行引き下ろしで毎月投信を買ってくれる人が増えれば、間違い無く投信会社や証券会社の利益になります。銀行引き下ろしで投信を買わせるのは、一種の「愚民政策」のように感じられます。著者はセゾン投信の社長だそうです。勿論20年後には会社にいないと思われます。

 

投資は資産を増やすための有効な手段です。でも、楽して儲かるような話には必ず裏があります。まずは勉強、自己投資してから本格的に投資をはじめても十分間に合う筈です。

 

以上個人的な見解でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

5856 朝日工業 公開買付け(TOB)銘柄を新規購入

5410 合同製鐵が 5856 朝日工業の公開買付け@1800の予定を発表したのが昨年の8月6日です。実際に公開買付けを行うための条件の1つに、公取から「排除命令を行わない」旨の通知がなされることがありました。その他の条件は朝日工業経営陣からの賛同等です。

 

先週金曜日1月18日にその条件がクリアされたとの報告が、合同製鐵から発表されています。朝日工業取締役会は、本件について既に賛同する旨一度決議済みです。基本的な前提条件は整っています。

 

後は実行あるのみということですが、社内事務手続きに若干時間がかかるようで、実際のスケジュール等については2月上旬に発表されるということです。合同製鐵には確認済みです。

 

公開買付けを狙った裁定取引は確度の高いものです。が、前提条件がクリアされないと不確実さがどうしても残ります。当たり前といえば当たり前なのですが、前提条件が不確実な状態からより確実になるにつれてスプレッド(公開買付け価格と実際の価格)は縮小します。合同製鐵から実際のスケジュールが発表されるまでまだ1週間以上あります。一昨日@1,789円で購入できました。

 

本日の終値で1,793円です。

 

利回りは次のようになります。(手数料無しの前提)

 

直接利回り=(1800-1789)/1789=0.615%

年利回り =0.615/2*12=3.6% (2月上旬開始3月末終了で2ヶ月間と仮定)

 

 

実際のスケジュールが発表されれば、確実性が高まり価格は若干修正されるものと思います。最終的な公開買付けに申し込むこともできます。一応、3月末の優待取りに間に合うか否かで、公開買付けに申し込むか、はたまた一定のスプレッドがとれたらそれで手じまうか決めるつもりです。

 

本当は7868 廣済堂を購入したかったのですが、スプレッドがほとんどないので、まずはこちらを購入することにしました。

 

公開買付け銘柄 6985 ユーシン を事前売却

公開買付け(TOB)銘柄である 6985 ユーシンを売却しました。

 

ミネベアミツミとの統合に向けて、同社が6985ユーシンを@985円で公開買付けする旨発表されたのが昨年の11月7日です。

 

具体的な公開買付けのスケジュールについては、国内外の競争法に基づき必要な手続及び対応完了後、発表されることになっていました。

 

当初の発表後公開買付け価格にさや寄せする形で株価は980円前後を行き来していました。が、年末、12月26日に大きく価格が下がりました。理由は不明です。一時@956円にまで下がったようです。

 

その時には全く気がつきませんでしたが、翌日12月27日にまだ価格が戻る前@970円で仕込むことができました。

 

本日1月23日十分な利回りが確保できたことを踏まえ、別の公開買付け(TOB)銘柄に乗り換えるため、最終的な公開買付けに申し込むこと無く@982円で全て売却しました。

 

概算での利回り(手数料含まず)は次の通りです。

 

直接利回り=(982-970)/970=1.23%

年利回り =1.03%×12ヶ月=14.84%

 

非常によい取引ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

上場廃止予定 6773 パイオニアを購入

上場廃止予定の 6773 パイオニアを購入しました。@64円 2万株。

 

詳細は省きますが、同社は次の内容の資本スキームの変更を発表しています。

 

① 香港ベースの投資ファンドをスポンサーとした増資を行い、多額の出資(770億 

円)を受ける。 

② 既存の株式4億5千株を1株に併合し、金銭交付を行う。対価は元々の株1株あたり

66.1円となるようにする。

 

総会の決議が必要となりますが、じり貧の同社業績を考えると他に選択枝はなさそうなので決議されるのではと考えています。臨時総会は1月25日です。

 

スポンサーは、ベアリング・プライベート・アジアと言うところです。全く知らないところですが、ファイナンシャルアドバイザーとして野村が入っていること、770億円の出資を受けるということ、野村自身がパイオニア株式の保有割合を増やしていること等々から、総会決議がなされれば、裁定取引のスキームができあがると考えています。

 

あくまでも総会決議がなされることが前提ですが、66.1円で今年の9月末にお金が支払われることを前提に裁定取引の利回りを計算してみます。9月末は通常考えら得る最も遅い支払いタイミングになります。

 

購入額64円 株数2万株 手数料2000円 資金拘束期間9ヶ月間 最終売買価格66.1円

 

直接利回り={(66.1-64)×20000-2000}/(64*20000+2000)=3.12%

年利回り =3.12%/9ヶ月×12ヶ月=4.16% 

 

総会の決議次第というところではありますが、悪い利回りではないと考えています。9月中に回収できれば、9月末の株主優待取りに資金を再活用できる見込みもあります。

 

上場している間に@65円で売却できれば、直接利回り1.246%、年利換算で15%程度になります。

 

総会決議後、上場廃止を見込んでさらに下落したら追加出動する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボートライフ

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マリーナで見る夕日

写真は得意ではないのですが、結構上手く撮れたような気がしたので、UPいたしました。

 

操船も好きですが、マリーナ係留中の船内で過ごすのも好きです。船そのものが大好きです。鉄道好きを「鉄ちゃん」というそうですが、船好きはなんと呼ぶのでしょう。

 

ちなみに、

船は、タンカーも好きですし護衛艦も好きです。客船も好きですし、コンテナ船も大好きです。勿論プレジャーボートも大好きです。マニアックな話ですが、米国Viking社の52 convertible とかに憧れます。昨年試乗しましたが、素晴らしかった。感動しました。

 

投資や投資について考えるのも好きですが、どんなに成功してもお金はお墓には持って行けません。親の介護を通じてつくづく感じます。得た利潤は適度に消費することが世のため他人の為にもなるはずです。私の場合は、専ら船にお金を使います。

 

 

 

 

 

 

2018年 貸株料 嬉しい事件(?)も起きました

私がメインに使用しているカブドットコム証券では、保有株を証券会社に預けると貸株料がもらえます。

 

一応長期投資家を自称していますので、投資効率を上げるためにこの制度を活用しています。

 

2018年は 14万1千円になりました。ありがたい限りです。

 

この貸株ですが、通常は0.1%(年利)程度の料率になるのですが、需給によっては10%(年利)を超える料率となることがあります。勿論株価は変動するので最終的な利回りが保証されるものではありません。

 

昨年はこの貸株でちょっとした事件(?)が起こりました。

 

公開買い付け(TOB)の対象となった 6079 エナリス貸株料が3%に跳ね上がったのです。

 

TOB価格は@700円/株です。この値段で買い取ってくれるのですから、TOB価格を下回るレベルで大量買い付けです。購入した後にこの貸株料に気づき、申込み証券会社に移管するギリギリまで株を貸し付けました。最終的な投資利回りは計算していませんが、年利で6~7%程度の利回りになったのでは無いでしょうか。

 

どうしてこんな料率になったか背景は不明です。想像の域を出ませんが、元々の大口投資家が公開買い付けの申込み終了日までに処分したいと思ってこうした結果になったのではないかと考えています。

 

公開買い付けの期限は既に終わり、予定では3月13日には上場廃止予定です。不思議なことにまだ貸株料は3%がついています。なぜでしょう。

 

4924 シーズホールディング 公開買い付け 完了

4924 シーズホールディングホールディングの公開買い付け(TOB)が終了しました。

 

公開買い付けは、金融商品商品取引法により公開価格を減額することができません。従って公開価格を下回る価格で購入できれば、公開価格で売却することで差額(スプレッド)をとることができます。配当とは違い、法の規制があるのでより確実です。

 

10月29日に@5860円で購入し、1月10日申込み受付終了、17日に@5900円で決済です。

 

全部で72日間、最終的な年利回りは4%程度となる予定です。大まかな計算式は次の通り。手数料は除いていますので実際の利回りはもう少し少なくなる予定です。

 

(5900-5860)/5860/72*365=3.46%  手数料を省略しています。

 

私の場合今年度は赤字必至ですので、3.46%/0.8=4.32% の金融商品と同じ利回りになる予定です。0.8で除したのは、所得税、住民税が掛からない分を補正したものです。

 

地味ですが、確実性が高いのが魅力です。まとまったお金を投ずることができるのもありがたい限りです。