資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

GW対策 今更何ですが・・・。

本日からGW明けです。

それにしても昨日のトランプ大統領のツィートには驚かされました。一言で世界を動かすことのできる権力者というのは恐ろしいものです。もう少し自重してもらいたい気もしますが、1個人投資家として所与の条件として対応せざるを得ないと思っています。

さて、

GW中の対策として保有株式は少し軽くしておきました。併せて日経ベア型上場投信をやや多めに保有しておいたので、大きく下落したとしてもなんとか耐えられそうです。

 

本日は日経ベア型投資の反対売買から入ってゆくことになりそうです。

6747 KIホールディング TOB

6747 KIホールディングが小糸製作所に買収されることになりました。買付け価格は455円/株です。

 

申込み期限は6月12日で、決済は6月19日、申込みはSMBC日興證券になります。

 

一応上場子会社のTOBとなります。

 

KDDIが事前に宣言していた8703 カブドットコム証券のTOBも事前条件がクリアされたことから正式に実行されることとなりました。昨日発表されています。

 

 

 

 

有料(優良)株式セミナー参加 大いに刺激を受けました

昨日は有料の株式セミナーに参加しました。いろいろと勉強になった上、大いに刺激を受けることができました。

 

参加費用は全部で3回。昨日が私にとっての第1回目です。費用は20万円強です。それだけ見れば安くはありませんが、このセミナーに参加してそれ以上の利益が出れば安いものです。

 

有料セミナーには何度も参加しています。幸い今まで外れくじを引いたことはありません。

 

個人的な体験から言うと、

 

少人数(大教室でしない)のセミナーであること

夜の懇親会等情報交換ができること

講師個人の実体験を元に話がされること

 

が良いセミナーの条件であるような気がします。

 

本を読めば知識は得られますが、実体験に基づくノウハウは人との交流がなければ得られません。そういう意味でセミナーは私にとって貴重なものです。

 

刺激を受けられるのもこうした機会の良いところです。「せねばならない、まだまだ頑張らなければならない」という気になりました。

 

講師の方、参加者の方々 どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

投資の視点 上場子会社のガバナンス強化

昨日のモーニングサテライトでコメンテーターの岡三証券 阿部氏が言及していました。TOBにつながる可能性もあるのではないかとの話でした。私も全く同感です。

 

少し前の日経にも関連する記事が出ていました。それによると、優良上場子会社が保有している現金を親会社が借り受けている例があるとのことです。「関係会社預け金」というそうです。

 

本来子会社が持っている現金は子会社自身の成長のために使用するべきものなのに、大株主が吸い上げるのはおかしな話です。代表的な例としてKNTCT(親会社は近鉄)やNSSOL(同日本製鉄)、ベリサーブ(同SCSK)やSCSK(同住友商事)等がでていました。

 

ちなみにベリサーブは親会社のSCSKにTOBされました。

 

過去私が保有していた銘柄の光製作所は、余剰資金の大半を親会社に貸し付けていましたが結局「売り渡し請求」という処置をとって市場から退出しました。厳密にはTOBではありませんでしたが結論は同じで株価は大きく値上がりしました。

 

経済産業省は、上場子会社のガバナンス強化のための指針を6月を目処に出す予定とのことです。少数株主保護の為、大幅に社外取締役を増やすことを検討するそうです。その中には親会社出身者を含まないとのことです。

 

私も、いくつか仕込み始めています。

 

TOBにまで行かなくとも、余剰資金が自社成長のための投資や株主還元に向かえば市場は好感するはずです。期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

資産運用・投資の目的は何か? それはより豊かになる為

ブログタイトルを少し変えて見ました。

 

なぜ投資をするのか、なぜ資産運用をするのか。

一言で言えば「より豊かになる為」です。

 

「豊かさ」の定義や尺度は様々で人によって異なりそうです。衣食住が足りていればそれで良しとする人もいるでしょう。他方、豪華クルーザーに別荘を持たないと「豊か」と感じられない人もいるでしょう。セミリタイア出来ればそれで良しとされる方もいるかもしれません。上を目指したら際限がありません。

 

私は、「豊かさ」はお金(又は資産)と時間の余裕で計れるものではないかと考えています。お金があっても時間に余裕がなければ遊べません。他方、時間が合ってもお金がなければこれまた遊べません。両方があれば最強です。

 

投資や資産運用によってお金が得られればより早く時間を得ることができます。勤労による所得は所詮自分(と伴侶)の努力だけですが、投資や資産運用をすることで、レバレッジを効かせられます。ある一定の資産や資金が得られれば「働かざるを得ない」状況から抜け出し、時間に余裕ができて「豊か」な状態になります。ちなみに、「豊かさ」だけを人生の目標とするならより早く「働かざるを得えない」状況から抜け出した者勝ちとなります。

 

でもそれだけでは個人的に物足りないと思っています。せっかくこの世に生を受けたのだから、もう少し目標は大きく持ちたいものです。

 

私は即物的です。煩悩にまみれています。欲望の塊です。関係ありませんが英語で言えば「greed」です。欲しいことやりたいことが山ほどあります。勿論全部は出来ないでしょう。でも昔俺には到底無理と思っていたことが出来るようになっています。夢を捨ててはいけません。

 

60歳まではなんとか若い人と同じような遊びができると考えています。制約はあるかもしれませんが70歳でもいろいろ活動できると考えています。でも80歳を過ぎるとどうなるかわかりません。己の年齢を考えると少々焦りも感じます。

 

「惻隠の情」を忘れてはいけません。これは「豊かさ」と両立可能です。むしろ「豊かさ」が増える程、情を注ぐことが可能となります。

 

そのためにも、資産運用・投資について真剣に考え続けなければなりません。

 

若輩ながら今後も情報発信を続ける予定です。

最後まで駄文にお付き合いくださり、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投資の視点 10連休

「GW10連休をにらみ思惑交錯」という記事が今朝の日経に出ていました。

 

10連休中は海外の株式相場が上下に振れても日本株を取引できないため、国内外の少なくない投資家が事前に仕込んだ投資戦略が裏目に出ることを意識した持ち高縮小を進めているとのことです。その売りの対象が、年初来で高い運用成績を残す内需・ディフェンシブ銘柄といっています。JRとかJリート等がその具体的な対象と書かれています。

 

私の保有している銘柄の中にも、業績や他株との比較でちょっとこれはないだろうというレベルにまで売られている銘柄があります。ストレスは溜まりますが、冷静に考えればチャンスかもしれません、ということで安値で指し値を出し始めています。

 

10連休中には売買ができませんので、それまでに持ち高の整理又は売り建てを進めざるを得ない者が増えるのは必至です。4月27日から連休がはじまりますので、最終週の前くらいまでには整理または売り建ての大半は終了しているのではないでしょうか。

 

業績が良いまたはさらに良くなる見込みなのに売られている銘柄は、こういう時が購入するチャンスではないかと思っています。

 

 

 

 

 

 

銀行で送金トラブル 見直し・確認・保管を忘れずに

昨日は証券会社から借りたお金を返済する日です。

 

早朝にネット証券から私の銀行口座への出金手続きをします。

 

お金を借りたN社(Webローン)とD社(LMS)に振り込まなければなりません。遅れると追加で金利が発生します。

 

法人口座から私の口座への振り替えもあるので銀行窓口に行きます。

 

証券会社負担の手数料を引き忘れてしまいました。窓口で指摘され訂正印を押印して再提出です。本日中の返済ということでやや気が焦っていました。

 

それでも午前10時には両証券会社へのお金の振り込み手続きまでが終了しました。午後からは証券会社担当者と連絡を取って具体的な返済手続きに入ります。

 

午後すぐにN社から入金の連絡がありました。D社からはまだです。午後に入るまでには入金している筈といわれたのにどうしたのだろう?

 

改めて振り込み伝票を見たら、あれ?おかしい。

 

D社に振り込まれるべき伝票が、N社に変わっています。確かにD社と書いた記憶があるのに、伝票は印字 プリントされたものでN社の振り込み先に変わっている。宛名もN社になっていました。結果、2つに分けた振り込む筈のお金がいずれもN社に振り込まれていました。

 

手書きの伝票が銀行に残っており、銀行側のミスとわかったため速やかに組み替え開始です。なんとか昨日中にお金の返済はできましたが、銀行担当者の方は心中穏やかではなかった筈です。

 

伝票はしっかり確認・保管しておくことが必要です。窓口で伝票を確認するべきでした。金額が大きい場合には相手先にちゃんと着金していることを確認する必要もあります。自分自身が間違える可能性もあります。記入した伝票は良く見直し・確認せねばなりません。

 

かつて、銀行間の資金移動で末尾の0が1つ足りない状況で振り込まれた経験もあります。

 

ヒューマンエラーはどこでもおきる可能性があります。金額が大きい場合には取り返しのつかないことが起きるかもしれません。

 

紙の書類が残っていないと後で検証することができません。そもそも気がつかないことだってあり得ます。証券・銀行ともウェブ明細はできるだけもらわず、紙の明細を送付いただくようにしています。

 

本日,銀行担当者が謝罪に来るそうです。法人としての銀行に対しては厳しく当たるつもりですが、担当者にたいしては優しく当たる予定です。間違いは誰にでもありますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月末株主優待取得 レバレッジを効かしてみました。

毎年恒例の3月末の株主優待取得です。

昨年の9月同様私個人と法人の二刀流で取得にいわゆるクロス取引を多数行いました。

 

新たな試みとして、野村のwebローンと大和のLMSを活用してみました。それぞれ個人向け国債をあらかじめ購入してあり、0.4%のキャッシュバックを取得済みです。国債の場合その8割が掛け目となります。野村はファンドラップも担保になりました。

 

株を担保にお金を借りると担保割れを起こす可能性がありますが、国債の場合には事実上その心配がありません。クロス取引であれば株価の影響を受けませんので、低金利ローンが得られればレバレッジを効かせるのにうってつけと思っての取り組みです。

 

野村の金利は足下1.5%/年ですが、3月末までの金利は4月18日全額キャッシュバックされるので事実上0金利です。大和は初めて借りたので4ヶ月内の返済であれば0.9%/年になります。

 

いつも通り、私鉄定期で一通り流し、余った分はクオカード等金券メインで取得を試みました。

 

ヤフオクや金券ショップで実際に売却してみないとわかりませんが、事前の計算ではそこそこの利益になりそうです。

 

週明けには返済を行う予定です。それなりのステップを踏まねばならないので、月曜日はそれに集中です。元号の変更にかまっていられそうもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野心を持とう 貪欲になろう

週末にボートの試乗会に行ってきました。

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今回はヤマハのプレミアム系ボート試乗会です。写真は別のボート試乗中に撮影した写真です。写真のボートにも乗船しました。運転はしませんでしたが。

 

1人で操船するには43ftは大きすぎるので私の関心対象外ですが、乗り心地は素晴らしい。ゲストを持てなすには良いかもしれません。ゲストとして乗船させてくれる方を探すことにしましょう。

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プレミアム系のボート試乗会では、セットでよくスポーツカーの試乗会も行っています。写真はマクラーレンの車達です。他ランボルギーニやアストンマーチンの試乗会も行っていました。車は海の上を走れませんのであまり関心ありませんが、美しいフォルムには強く惹かれます。

 

買いたいと思ってすぐに買える物ばかりではありませんが、まずは手に入れるという野心を持たねば決して手に入りません。知恵と勇気、野心があれば手の届かないものではないと思っています。

 

シェアリングエコノミーと言われて久しいですが、個人的にはいつでも自由に使える「所有」に憧れます。

 

老齢の域も間もなくですが、野心だけは人に負けない自信があります。蛮勇も少なからずあります。残念ながら知恵が足りないのが玉に傷です。

 

たまにラグジュアリー系の商品を見ると、「頑張るべし」というカンフル剤になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野村の定期預金 年利1.8% キャンペーン

野村證券が、年利1.8% 1ヶ月物 円定期キャンペーンを行っています。

 

最低預け入れ金額が1千万円で上限が1億円となっています。

 

仮に1億円預けて1月経つと、大凡12万円(税込み)の利益が出ることになります。

 

詳細は野村證券のHPにアクセスしてご確認ください。

 

私は是非とも申込みたいと考えているのですが、足下株主優待取得のための両建てに取り組んでいますので、それが終わってからになります。

 

 

 

 

確定申告で所得税還付

確定申告をした時期が早かった(2月10日位)せいか、所得税の還付が行われました。

 

全てが株式の譲渡所得に関わる税金の還付です。昨年主力のインターネット証券ではメタメタでしたが、大手対面証券IPOでメルカリを大量に取得できたので、その分の譲渡益課税分が還付された形になりました。

 

計算上税金が還付されることはわかっていましたが、実際に戻ってくるまでは不安もあります。まとまったお金が戻ってきたので、ホッとしています。

 

最近は中小企業の親父並に経費の申告もしています。雑所得と不動産所得からは各種新聞代やインターネット関連費用、携帯代、オンライン四季報代金等を経費として控除しています。

 

所得を増やす攻めも重要ですが、節税や節約等の守りも重要だと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

IPOでお小遣い稼ぎ

先日野村からダイコー通商という銘柄を頂戴して無事売却できました。薄利ですがありがたい限りです。

 

SMBC日興からも ギークス7060 という銘柄当選の連絡が来ました。20日が公開日なので、無事売り抜けられればと思っています。

 

直近はあまりIPOにエネルギーを注いでいなかったのですが、3月末の優待取り以降熱を入れてゆこうと考えています。

 

昨日は、下落を続けていた西武、博展およびスカラを購入しました。博展とスカラは過去利益確定していたものを再購入です。

 

 

投資の視点 親子上場

今朝の日経に、政府「未来投資会議」が今夏の成長戦略として企業統治の実務指針を整備する方針と出ています。具体的には、子会社の取締役会で独立した社外取締役の比率を高めるよう求める一方、親会社には親子上場を維持する合理的な理由を開示させるとのことです。

 

2月15日の日経には、儲かっている上場子会社が、余剰資金を「関係会社預け金」として親会社や関係会社に貸し付けるのは問題であるとの記事も掲載されていました。

 

当然のことですが今まで出来ていないことが政府の後押しを受けることになりそうです。企業再編の動きも期待できます。

 

私も、親と子ともに上場している子の方の会社の株式を保有しています。JFEコンティナー、名鉄運輸です。勿論、再編成具体的にはTOB等を期待しています。TOBがなくとも配当増や自社株買い等があるのではないかと予想しています。

 

先日、親会社は非上場ですが「関係会社預け金」として大量のお金を親会社に貸し付けていた光製作所が非上場化しました。

 

少数株主にも適正な利益が来るよう、大きな流れが来ることを期待しています。

 

 

 

使わない手は無い 「野村のWebローン」キャンペーン 金利実質0 3月末まで 

 

 

野村のWebローンとは

野村證券(野村信託銀行)の行っているローンです。 

                                       預けている有価証券(株式、投資信託、国債など)を担保にお金が借り入れられます。足下の適用金利は1.5%(年利)です。ちなみにラップ口座の商品も担保になります。       

                                       資金の用途は原則自由です。いくつか制約もあります。借りたお金を事業資金にできないとか、野村での新規公開株申込みに使えないとか・・。

 

借り入れ額は10万円~1億円まで。約款的なものには50万円~となっていました。本当はどちらなのでしょう。

 

返済は好きなタイミングでできるようです。私は2週間位借りようかなと思っています。

 

詳細は野村のHPでご確認ください。

 

 「野村のWebローン」10周年記念キャンペーン概要

2・3月のお利息を全額キャッシュバックするというものです。結果足下の適用金利1.5%/年が0円になります。

 

対象者は次の通りです。 

  • (1)本キャンペーン期間中に新規で野村Webローンをご契約のお客様、または、2019年1月31日(木)23:59時点で野村Webローンをご契約済みのお客様で、野村Webローンのお借入残高がないこと(過去のお借入有無は問いません)
  • (2)2019年2月・3月にお借入れがあること 

キャッシュバック日

4月17日にキャッシュバックされます。金利は取られるがその分後でキャッシュバックされるというキャンペーンです。

 

私の場合

元々このローンを使う予定でしたので、昨年野村で個人向け国債を購入済みです。加えて元々保有している証券や、他証券で保有している当面売却予定のない鉄道株を移管する予定です。併せて、野村とのお付き合いで購入したラップ口座も担保に入れてお金を借りるつもりです。 

お借りしたお金は株主優待取得のために使用する予定です。

 

リスク 

価格変動する商品例えば株式を担保にする場合、その株価が下落すると返済せざるを得なくなる可能性があります。その点、個人向け国債は心配がないので安心です。有価証券については、価格下落リスクを考慮しながら借入額を決める必要があります。一定の現金を維持しておけばより安心ではないでしょうか。

 

 その他

株を購入するための金利は株式取得コストに反映できる筈です。従って、次の確定申告の際にはこの金利を費用として計上しようと考えています。他方、キャッシュバックは雑所得になる筈です。給与所得者は20万円までの雑所得は申告不要です。より有効活用出来る方がいらっしゃるかもしれません。私の場合は20万円では収まらない予定なので雑所得として申告することになりそうです。                 

大和にも同じ制度があります。野村よりすこし使い勝手は悪そうです。こちらも活用する予定です。

 

 

 

「株式投資1.25倍の法則」 損益通算で投資利回りを向上させよう

 

1.はじめに

 72の法則という法則があります。結構有名ですのでご存じの方も多いと思います。72を利回りで割り戻すとその利回りで何年複利運用すれば元本の倍になるかがわかるという法則のことです。1.25倍の法則を知る人はあまりいない筈です。そりゃそうです。私が勝手に命名したものだから。

2.「1.25倍」の法則とは

 株式の配当や譲渡益を得ると大凡20%(20.315%)の税金が取られます。ところが他の投資商品で赤字が出て損益通算すればこの税金は戻ってきます。額面で100の譲渡益があっても税金を徴収されて実際の利益は80にしかなりません。ところが他に損失と通算できれば課税されないことになります。結果利益は100になります。

 20%の税金が取られないのだから20%投資利回りが上昇するように感じますが、実際計算すると100/80=1.25になります。25%投資効率が向上することになります。これが1.25倍の法則です。税率が変われば数字も変わりますので数にあまり重要性はありません。損益通算を上手く活用すれば投資効率が向上するというところがミソです。

 

 3.具体的には

 特定口座源泉徴収あり配当比例配分方式の場合、同じ口座内で譲渡損があると他の譲渡益と損益通算できそれがすぐ反映されます。逆に譲渡益があって後に譲渡損が発生すると過去徴収されていた税金がすぐ還付されます。配当の場合は一度源泉徴収されてしまいますが同じ口座内に譲渡損がある場合には年明け早々に還付されます。証券口座が違うと確定申告が必要となりますが、それでも戻ってきます。 

確定申告をすることで損失は過去3年分繰り越すことも可能となります。

 

4.応用編

(1)年越し前の含み損の顕在化

  特定の株を長期保有する場合、含み損を抱えて越年するよりもいった ん損失を確定して再度同じ株を購入し直す方が良い場合があります。同じ株を持って越年することに変わりありませんが、損失を一度顕在化することで配当所得や譲渡益と相殺でき節税することが可能となります。            

  特定口座の性質上上手くやらないと損失をフルに活用できませんので注意してください。含み損を抱えた現物株を寄り付きで成り行き売却し同時に同じ数量の現物株を成り行きで購入すると、以前の取得価格が反映されるため実際に購入した価格より口座上の取得価格が高くなります。結果、含み損をフル活用出来なくなります。

  フルに活用するためには、一般口座で現物買い(※)を行うか、信用で買い「翌日」現引きするようなやり方をとる必要があります。手数料負けしないよう、あらかじめ計算を忘れずに。(※ 一般口座で購入した株を売却する場合は別に確定申告をする必要があります。)

(2)年越し前の含み益の顕在化

  昨年大きく損失を出した私は、長期保有予定株の含み益を顕在化させました。損失と益を通算するので無税です。一旦利益を確定して取得価格を上げておけば、次に支払う税金をセーブすることができます。後で含み損となった場合は損失を顕在化させて配当と相殺することも可能です。

(3)株主優待目当てのクロス取引 

 詳細は省きますが、この取引を特定口座で行うと手数料と貸株料以上に見かけの損が発生します。特定口座の株式取得価格計算フォーミュラによって発生するものです。手数料等と合わせたその損失は他の譲渡益と相殺可能です。優待で別にベネフィットが得られますのでトータルで得になる可能性があります。

 私はこれで相当節税しています。なお、優待を売却しても納税する人はほとんどいないと思います。優待の売却益は雑所得になりますが、給与所得者は20万円以内の雑所得の場合申告不要です。私は株主優待を売却した場合律儀に雑所得として納税しています。

(4)外貨MMFから外貨預かり金への移動

 私はFXをしませんが、資産分散の観点から若干の米ドルMMFと豪ドルMMFを保有しています。米ドルMMFを米ドルの外貨預かり(外貨預金)にすると、米ドルベースでの価値は全く変わらないのに、特定口座上円ベースで損益が発生します。これも株式譲渡損益や配当所得との損益通算可能です。ちなみに外貨預かり金から外貨MMFへ移動して益が発生した場合は雑所得になります。私は野村證券でこの取引を行っています。制度変更で2016年から外貨MMFを日本円に換えた場合利益があると課税されます。

5.終わりに

 株式投資は益を得ることもあれば、損をすることもあります。その中で上手く損益を通算すれば、投資利回りを向上させることができます。ちなみに私は損益通算ができないのでNISA口座はまだ未開設です。