相続税納付 美術品の相続税評価額で苦戦
先日父親から相続した財産の相続税を納付してきました。
確定申告の申告・納税時期は1ヶ月延長されましたが、相続税の申告時期は被相続人が亡くなってから10ヶ月の期間延長はされていません。
4月中旬が納期限でしたので、結構ギリギリでした。
不動産や預金、株式等金融商品は、相続税評価額算定のフォーミュラが確立しています。 会計士先生が早々と評価額を確定して下さいました。
申告・納税がギリギリになってしまったのは、相続財産の中に美術品があったためです。
まず、親が何を所有しているか不明でした。倉庫に行き、開梱して写真をとり、サイズを測り、箱に書かれていた作家の名前と作品名をデータベース化します。
結構手間取ったのが開梱です。疲れるので、結局業者を呼んで費用を支払い手伝ってもらいました。
次に美術品の相続税評価額算定です。一応マーケットはありますが、株とは違って同じ作家でも物が違います。時価の算定は個人では不可能です。
評価額が高いと、とんでもない出費になることも考えられます。具体額が出てくるまでは不安が募ります。
過去、あまりの相続税の高さに驚愕して、美術品を焼却してしまったという話を聞いたこともあります。
全く見当が付かなかったので、結局、ご経験あるところ2カ所にお願いしてみました。
興味深いことに、2者の評価額が全く違いました。額で倍の差がありました。同じような境遇に合われたら、関係のない2者以上に算定をお願いすることをお勧めいたします。
勿論、相続税評価額には適正と思われる方を選択しました。
相続は、争続とも言われるそうです。幸い、兄弟間で揉めることなくスムースに行うことができました。
長男がいろいろなところで他の兄弟に譲ったことが上手くいった要因に思えます。
問題となったのは美術品です。