資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

保有銘柄紹介 6466 TVE(旧社名 東亜バルブ工業) 筆頭株主は「光」

6466 TVE 旧社名は東亜バルブ工業です。東証に上場しています。2部ですが。

 

原発等に向けた、高温・高圧に耐えうる特殊なバルブ製造に長けた会社です。

 

原発のメンテナンスも行っています。その延長からか、福島の除染事業にも取り組んでいます。

 

原発だけがビジネスではありませんが、原発関連事業が儲け頭です。

 

自己資本比率は75%程度と非常に高いのに、ROEは8%弱あります。原発向けが主力というのもあって、利益率が高いビジネスを展開しているものと思われます。

 

原発への批判は多々あります。問題点も多いと思いますが、脱炭素の一番の切り札であり、日本のベースロード電源として引き続き稼働(と再稼働)が続く予定です。

 

足下時価総額58億円に対し、現金が30億円程度あります。ROEは8%弱ですが、保有現金を適正レベルにまで下げれば、ROEはもう少し高まりそうです。1株当たり純資産額は3,850円、株価は2,189円です。PBRは0.56,PERは8倍前後です。

 

1922年3月が創業ですので、2022年3月で創立100周年になります。9月末決算の会社です。来年9月は大盤振る舞いの記念配を期待しています。

 

自己株式の取得を通じたROEの向上を図ってもらいところですが、それをしにくい社内事情があります。

 

昨年末の株主総会で、はっきりと「筆頭株主キッツの支配力が強まるため自己株式の取得をしない」という回答を頂戴しています。

 

昨年末時点で同社の筆頭株主は国内バルブ業界首位のキッツ(6498)でした。キッツは11%程度しか株を保有していませんが、TVEが自己株式の取得をすると支配力が相対的に強まります。これを嫌っているようです。ビジネスでは一体化を謳いながら、組織の独自性は維持したいようです。

 

ところが、状況が変わってきました。昨年末まで筆頭株主はキッツでしたが、それ以降光通信が株を買い集めています。いまや筆頭株主は光通信です。光通信は足下12.9%の株式を保有しています。

 

キッツによる支配は嫌でしょうが、光通信にとやかく言われるのはもっと嫌に決まっています。

 

経営陣には、なんとか光通信を排除したいという動機付けがなされるのは必至です。

 

色々と期待しています。