資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

9077 名鉄運輸TOBこれも酷い・・でも悩む

9077 名鉄運輸が名古屋鉄道にTOBされることになりました。

 

TOB価格は3500円。1株当たり足下純資産価格は約6500円(の筈)。

 

ATグループよりかはマシです。でも酷い。

 

実は、保有株の中で主力の一角を占めています。TOBに申し込めば結構大きな利益になること確定です。証券口座残高は年初来赤字でしたが、これで一気に挽回です。

 

元々名鉄からのTOBか日通によるTOB又は株式交換を期待して保有していたので、一応狙い通りではあります。

 

でも心中複雑です。評価が低すぎます。社外取締役が、過去に株主から預かった利益剰余金を大幅に下回る金額でのTOBを推奨するとは・・・、言語同断です。

 

皆勤とまでは行きませんでしたが結構総会には出席しています。毎回質問するのは私だけ。今考えると会社は良くお付き合いしてくれました。他社との統合について質問した記憶もあります。昨年11月にはコーポレートガバナンスコード原則5に基づき、直接対話もさせていただきました。

 

以下は、その際先方に渡した「名鉄運輸 建設的対話」(メモ)2021.11.18からの抜粋です。

 

・9末の1株当たり純資産価格は6189円(※)となっている。

(※ 自己資本40,125百万円/6482508 株(期中平均株数)

 

・株価が1株当たり純資産価格を大幅に下回る状況が長期間に亘って続いている。

これについてどう考えれば良いのか。

 

・新規に投資をしても、投資した分株価に反映されないと市場で処分することができない。長期保有をすると結果損しているような感じを受ける。

 

・株価は市場で決めるものだが、会社としてすべきことを実施しているのか。例えば投資家説明会はやっているのか?

 

・流動性が乏しいなら株式分割を考えるべきではないのか。優待の新設等株式の魅力を高める努力が必要なのではないか。

 

・そもそも論として、資金調達のために上場しているのになぜそれを活用しないのか。

 

・上場企業に投資している投資家は、配当または値上がり益によって収益を得るのが基本。会社は返却不要の資本を調達するために上場している。よって投資家は当然のように「会社は株価を上昇させるための努力をするもの」と考えている。これは暗黙の了解。これには業績向上に努めるだけでなく、その還元方法の工夫や、株式を保有していない投資家へのPRも含む。

 

・株主は配当または株価上昇によってメリットを受ける。例えば無配にして、その分を自社株買いに充てるような株主還元は考えられないか。半分でも。流動性向上のための株式分割はどうか。株主優待については考えられないか。

 

・配当を現物配当とし配当金相当額を2年債にして支払えないか?工夫はできないか?

 

・現状の株価を是とするのであれば、当面投資を控えるか減損できないか取り組んで欲しい。

 

・投資効率化の観点から日通と一緒になることは考えられないのか。そこまで行かなくとも日通にフィーを支払ってナレッジ共有化すれば投資費用を抑えるようなことはできないか。

 

建設的対話をしたつもりでしたが、結局は自己満足だけで空振りに終わりました。

 

ATグループとは違い、名古屋鉄道と日通で7割以上の株式を押さえています。外資が頑張らない限り、戦う手段はなさそうです。買収価格に異議申し立てはできますが、そんなことをやっている時間はありません。

 

とりあえず、コーポレートガバナンスコード原則5 「株主総会以外でも経営者は株主の意見に耳を貸さねばならない」に則り、取締役と面談をするつもりです。昨日財務部長に電話をしお願いしておきました。実現するかどうかは未定ですが・・・・。

 

実現すれば、少なくとも私自身のガス抜きは出来る筈と思っています。そうでもしないと怒りが収まりません。

 

もしできない場合には、100株だけ残してTOBに申し込み、最終的な総会に臨もうかと考えています。