資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

銘柄紹介 上場来高値更新 4832 JFEシステムズ

この状況下で、3月5日(金)上場来高値を更新してきました。

 

4832 JFEシステムズ。 鉄鋼会社JFEHDの子会社です。

 

親会社からの仕事やDX需要に助けられ業績は好調です。

 

無借金経営でROEは15%を超えているのは見事です。PERは低く10倍程度ですので「割安」になります。でも良く調べてみると、もっとすごいことが分かります。

 

第3四半期段階で余剰資金が150億円もあります。時価総額は390億円程度です。

 

この余剰資金は親会社JFEHDに「預け金」として貸し出されています。直接事業に使用されていないお金150億円を発行株式数で除すると、900円になります。

 

直近の1株当たり純資産価格は1400円ですので、事業に使用されている1株当たり実質株主資本は500円程になります。これをベースにROEを単純計算すると実に40%超にもなります。勿論全ての「預け金」が本当の意味での余剰ではないでしょうが。

 

昨年親会社JFEHDは中期経営計画を発表しました。子会社であるJFEシステムも中期経営計画を発表するのが普通ですが、同社はしませんでした。中期経営計画は今年発表される予定です。何か不自然さを感じます。

 

全くの私見ですが、中期経営計画の中で東証プライムを目指すことを明記するのに併せて、JFEHDが一部株式売却、さらに自社株買いを発表するのではないかと考えています。親会社によるTOBよりもその方の可能性が高いのではないかと考えています。深読みしすぎているかもしれません。

 

前社長(退任済)は少なくとも余剰資金についての一定の問題認識をお持ちでした。

 

主要顧客の鉄鋼会社は業績絶好調でDXにも力を入れています。それ以外の経理財務関連のDX分野でも同社の定評は非常に高いものがあります。

 

内需系のDX会社ですので、原油高等エネルギー価格の上昇の影響はあまりありません。顧客の状況が気になりますが、DX投資はあまり減らないと見ています。

 

ポジショントークが多分に含まれていると思うので、差し引いてみてください。また、しょせんは素人の個人投資家なので、計算した数値等については保証しかねます。関心のある方はご自身で確認ください。