資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

6月株主総会 闘いのポイント

<考え方編>

・キャッシュリッチ企業に対し、消費者物価上昇率2%の環境下では税引後2%以上の運用でないと事実上目減りすることについて考え方を確認する。日本の法人税実効税率は30%程度なので、税前で最低でも2%÷0.7=2.9%以上の運用利回りが必要。

 

・CMS(Cash Manegement System)等を通じて親会社に短期貸付金(預け金)等をしている場合、上述の利回りを下回る金利で貸し付けると事実上の利益の移転が生じる。これについてどのように考えるのか確認する。会社法109条1項「株式会社は、株主を、その有する株式の内容及び数に応じて、平等に取り扱わなければならない。」との関係も聞く。

 

・インフレ下で金利が物価上昇率より低い場合は、現金を保有するより借りた方が得になる筈ではないかと問う。(資本コストの視点から金利の節税効果ふくめて)

 

・1株当たり株主資本を下回る企業(※)に対しては、「株主資本は経営者・会社に預託した資金であり、株主がこれを回収するには市場で売却する以外術がない。これが続くと株主は元本を回収する機会を失することになる、これは由々しき事態である」のではないかと問いかける。(※ 「PBR<1」は問題、では迫力に欠ける。)

 

・配当性向が100%を切る場合さらに株主資本が増加することになるが、これが無事株主の元に帰って来るシナリオ又は計画を「期限を切って」示せないか質問する。併せて、それができないなら、株主還元性向を変更するか、経営者を変更するしか方法がないのではないかと問う。

 

・株主資本コスト、負債コストについて色々聞く。(質問を洗練化する予定)

 

<手法編>

・必ず事前質問書を送付する。今回は3社実施予定。内1社は伊勢化学工業と同様個人株主に配布予定。他についてもツイッターやブログに掲載予定。ただ、老体にどこまでできるか自信なし。

 

・どう考えてもおかしな発言が会社側からあった場合、「今のご発言は株主総会議事録に記載されると考えてよいか」とプレッシャーをかけるのを忘れずに。伊勢化学の際、社長が「目減りしても剰余金を源とする現金を維持しておきたい」と発言した際、言うのを忘れました。