マリオットホテルには、Marriott Bonvoyというプログラムがあり特に頻繁に利用される方には様々な特典があります。
プラチナとかチタン、アンバサダーというエリートになると、朝食無料であるとかお酒飲み放題のラウンジ無料利用、レイトチェックアウトなども利用可能です。
エリートとはヘビーユーザーのことです。重要顧客が大事なのは古今東西同じです。
今まで、プラチナレベルになるには年間50泊の条件をクリアすることが必要でした。が、昨今発券されたMarriottt Bonvoy AMEX Premiumカードを発券すると宿泊不要で、年間150万円のカード利用でこの資格を得ることが可能となります。
年間50泊は金銭的にも負担ですし何より時間が取られるのが痛い方が多い筈。それが日常生活のカード使用だけでエリート資格取得ができるのですから、エリートが増えるのは当然ですよね。
さて、
写真はこの週末名古屋マリオットアソシアホテル受付にあった掲示板です。
アンバサダーが18名、チタンが25名、プラチナに至っては45名もいます。
私はチタンメンバーになります。チタンになるには年間75泊の宿泊実績が必要です。
今回スイートナイトアワードという特典を利用し、スイートルームへのアップグレードを希望しましたがダメでした。ホテルには宿泊室が700強あるそうです。内スイートルームは何室でしょうか、100室位はあるでしょうか。アップグレードはされましたが、今までの中では最低の部屋でした。部屋の中にデスクもありません。
でも、こんなにエリートがいるならやむを得ないかなと納得です。
エリートはこんなにいます。だから特典は簡単に得られませんよ、と納得させるための掲示だったのではないでしょうか。
上述の通り顧客はエリートになればメリットが得られますので、ホテルに泊まったりカードを使用してマリオットの売り上げ増に貢献することとなります。ところが大量に発生したエリートがそのメリットを利用するとホテルのコストは増大します。
となれば、ホテル側は料金の値上げか、コスト削減またはその両方を指向するのは当然かもしれません。
そういえば春先に函館のマリオットに宿泊した際、マリオットの特典で無料朝食を摂ろうとしたら一般向けの明るいレストランではなく暗いスペースに案内された記憶があります。聞くと食事の内容も一般向けの朝食より簡素なものだった記憶があります。
最近は京都の都ホテルを予約しようとしても素泊まりは無くなぜか朝食込の価格表示のものばかりです。その分価格が上乗せされマリオットボンボイの特典の利用が制限されます。
外国人旅行者の入国も緩和されます。彼らから見れば、そもそもスイートルームの価格も格安に見える筈です。普通にお金を支払って利用することは目に見えています。スイートナイトアワードは空き室があった場合のみ利用可能ですので、ますます利用困難になること必至です。国内についてはマリオットの特典価値は目減りしそうです。
ホテルの値上げは、コロナ禍でディスカウント価格だったの反動としても、特典の悪化は困りものです。