相場が大きく動いています。
含み損が増えてしまったどうしよう、赤字表記の数値が増えると不安もつのります。
そうした際の対処法です。
勿論万全ではありません。最終的にどのように対応するかはその方の責任においてなされるようにしてください。
以下順にするべきことを記載してゆきます。
〇 まずはその銘柄を今後も保有しつづけるか否か判断します。その際はご自身の財務状況や生活資金等についても踏まえた回答を出します。
〇 耐えられないと思ったら売却してください。すっきりします。もやもやが晴れます。後述しますが、現実損は配当や他の譲渡益等と相殺可能です。破綻しない限り株価下落はむしろ新たな投資チャンスに見えてきます。
〇 おかしいのは相場、私はこの銘柄を長期に保有し続ける。と判断された場合は、クロス取引をしてください。長期投資イコール単純な保有継続ではありません。
〇 この場合のクロス取引は、現物を売り信用で同じ銘柄を買い建てます。次に信用で 買って翌日現引きをします。含み損が顕在化します。含み損がなくなったのに同じ銘柄 を保有していることになります。取得単価が下がります。現物を売って現物で買ったら良いと思われるかもしれませんが、特定口座の場合取得単価が平均され含み損をフル活用できなくなります。
〇 含み損が顕在化すると既に取得済みの配当金と相殺されます。同じ証券口座で配当金を受け取っている場合は翌年の1月上旬に源泉されていた税金が戻ってきます。他に譲渡益があればそれとも相殺可能です。含み益がある銘柄を同じくクロス取引して含み益を顕在化すれば支払う税金を減ずることができます。取得単価を上げて置けば先々売却時に支払う税金を減ずることにもつながります。
〇 損失は翌年に繰り越すことも可能です。翌年受けとる配当金とは相殺できない筈 です。
〇 ごく少量の保有株だと手数料負けする場合があります。予め計算してみてください。
上場株式の配当および譲渡所得にかかる税金は20.315%です。この税金が戻ってくると、利回りが凡そ25%向上します。(※)
(※)配当後所得が課税後0.8になるところ、課税されないため1.0で戻ってきます。
1.0/0.8=1.25です。