名証(名古屋証券取引所)の単独上場銘柄は、
プレミア 3社
メイン 41社です。
全ての会社の1月6日の株価(※)終値と1株当たり純資産価格(直近オンライン四季報ベース)で算出してみました。(※ 出来高ゼロの場合は前終値)
プレミア市場の3社は次の通り。
6623 愛知電機 0.47倍
7485 岡谷鋼機 0.33倍
9402 中部日本放送 0.24倍
3社共0.5未満です。酷い。
メイン市場は、41社中 PBR1倍以上が7社、PBR1倍以下が33社です。5836 エージェント・インシュアランス・グループはIPOしたてで算出不能でした。
PBR1倍以下の内 0.5倍以下が25社もありました。
プレミアとメイン併せて44社中、36社がPBR1倍以下で、実に28社がPBR0.5倍以下となっています。
株価対策は本来経営者が行うものであると思います。それによって株主が喜ぶのは勿論、会社も必要に応じて返却する必要のない資金調達が出来る筈です。
株価対策が足りない場合は株主から突き上げが来るはずです。多くの場合機関投資家がその役を担っています。大口の株主であり専門知識も豊富です。
ところが名証の場合は出来高が少ないケースも多く、大口の機関投資家がその役を担ってくれていません。他方、個人投資家には荷が重い上、知識も乏しいのが現実です。時間も有限です。
東証は自らPBR1倍以下の企業に対するアクションを起こし始めています。プライム市場がメインになっているのは残念ですが、市場そのものがアクションを起こしていることは評価できると思います。
日本取引所は、株式を売買するのに必要な最低投資金額が大きい企業に引き下げを検討するよう要請も行っています。
名証(名古屋証券取引所)は何もしていないように見えます。
最近、名証と東証のダブル上場となった中部鋼鈑の株価は東証でも取引可能となってから明らかに株価が上昇しています。
名証には、名証の取締役社長の諮問に応じてアドバイスを行うアドバイザリー・コミッティーが設けられています。
メンバーは「経営や経済に関し優れた経験と識見」をお持ちの方だそうです。
中日新聞社 取締役社長 (中部日本放送の大株主)
岡谷鋼機 取締役社長
中部日本放送 取締役社長
がメンバーに入っています。
こりゃ酷い。知りませんでした。
個人株主が頑張るしかなさそうです。