資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

長期投資 成功事例(?) 私の場合 その2

積み立て投資をネガティブに捉えている私ですが、長年積み立てている金融(?)商品があります。「金」です。

 

昔話で恐縮ですが、新婚当時1米ドル=79円の超円高の時代がありました。素直に米ドルを購入するのがセオリーなのですが、ひねくれものの私はなぜか金(ゴールド)を購入することにしました。

 

ドルベースの金価格が一定であれば円安に転じた際差益が発生するはず、とのやや浅はかな考えで毎月の積立開始です。金価格は南ア鉱山会社の採掘コストを下回っているという、本当か否かやや怪しげな情報が耳に入ってきたのも購入開始の一因です。

 

当時は1g 1千円台だったはずです。それが900円台に値下がりして真っ青になった記憶あります。足下はFRBの金利上昇打ち止め宣言もあり、1g 5千円弱にまで上昇してきています。

 

金の積立は三菱マテリアルで行っています。三菱マテリアルの金積立は、積立た金を宝飾品とブツブツ交換が可能です。金の一部は、金のネックレスやブレスレット等になって家内の宝石箱に入っています。娘も大きくなってきましたので、プレゼントしようと考えています。

 

金価格の売却益は譲渡所得になりますので、数年前一度売却して含み益を顕在化し翌日また同量を購入し直しました。長期譲渡所得には控除がありますので、それを活用しました。売買コストはありますが課税所得は0円です。その上購入単価を引き上げることができました。

 

足元価格はその当時よりさらに上昇していますので、今売却しても課税されますが、本来支払うべき税金を少し減らすことに成功しています。

 

インフレ懸念や消費税増税の話もありますので当面積立を継続する予定ですが、米ドルが復活すると金価格にはネガティブに効きますので、果たしてこのままうまくゆくものか悩みどころです。

 

積立ている金は、先述の通り一部を家内のアクセサリーとし、残りの一部を極小さなインゴットとして家に保管しています。3.11の際には、現金、印鑑と通帳、それにこれら金を持って脱出準備をしました。大きなインゴットを保有しても流動性は乏しいですし、現金代替品としては使用困難と考えています。

 

結婚当初ですから貯蓄もなく毎月の積み立てという方式を取らざるを得なかったのですが、今同じ状況だったらもう少しまとめて購入しているところです。

 

後に金価格上昇と採掘業者の株価の関係を調べたところ、株価が金価格以上に上昇していることがわかりました。よく考えてみれば、売上増、変動費、固定費等PLの基本的な知識があればわかる話だったのですが、当時はそこまで考えが至りませんでした。

 

この反省を踏まえ、数年前原油が大きく下がった時にはRDS(ロイヤルダッチシェル)の株をしっかり購入しました。

 

本当の意味で成功とはいえませんが、長期投資で節税できていること、家内も喜んでいること、大いに勉強になって他の投資に生かされていることから、成功事例と捉えています。

 

全くの余談ですが・・・・。私はこの「金」が大好きで、砂金採取用のパンや金属探知機を所有しています。残念ながら、今までさびた釘と硬貨を取得したことしかありません。