資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

投資の視点 上場子会社のガバナンス強化

昨日のモーニングサテライトでコメンテーターの岡三証券 阿部氏が言及していました。TOBにつながる可能性もあるのではないかとの話でした。私も全く同感です。

 

少し前の日経にも関連する記事が出ていました。それによると、優良上場子会社が保有している現金を親会社が借り受けている例があるとのことです。「関係会社預け金」というそうです。

 

本来子会社が持っている現金は子会社自身の成長のために使用するべきものなのに、大株主が吸い上げるのはおかしな話です。代表的な例としてKNTCT(親会社は近鉄)やNSSOL(同日本製鉄)、ベリサーブ(同SCSK)やSCSK(同住友商事)等がでていました。

 

ちなみにベリサーブは親会社のSCSKにTOBされました。

 

過去私が保有していた銘柄の光製作所は、余剰資金の大半を親会社に貸し付けていましたが結局「売り渡し請求」という処置をとって市場から退出しました。厳密にはTOBではありませんでしたが結論は同じで株価は大きく値上がりしました。

 

経済産業省は、上場子会社のガバナンス強化のための指針を6月を目処に出す予定とのことです。少数株主保護の為、大幅に社外取締役を増やすことを検討するそうです。その中には親会社出身者を含まないとのことです。

 

私も、いくつか仕込み始めています。

 

TOBにまで行かなくとも、余剰資金が自社成長のための投資や株主還元に向かえば市場は好感するはずです。期待しています。