「切り上げ」は蜜の味
昔郵便貯金の裏技として「ニュー定期」の活用が話題になったことがありました。
話は単純で、金利が1円未満の場合には1円に「切り上げ」るというものでした。
郵貯の預け入れ限度額1000万円を1000円×10,000口に分けて預けます。1000円のニュー定期には毎月1円未満の金利が付く計算でしたが、1円未満の金利は切り上げて1円になるルールでしたので、実際は1円の金利が付与されます。本来の金利ではなくルール上のものなのでその金利には課税はされません。
1000円で1月1円、12ヶ月分10000口ですから年間12万円になります。年利1.2%になります。元本保証安全商品、しかも非課税です。
雑誌にも取り上げられ一世を風靡した感がありましたが、平成17年にはなくなりました。
ちなみに、この商品が私を金融商品の「裏技」系に目覚めさせました。
その後大口定期預金のフォーミュラに着目した大口定期預金の「裏技」も活用しましたし、銀行の退職金定期預金キャンペーンも大いに活用させてもらいました。
オープンにはしませんが、今もある裏技が大活躍しています。
制度やルール、アルゴリズムにはたまに「穴」があります。穴はなくとも制度を上手く活用することでより効率的に資産運用ができることもあります。
資産運用における「本質」では無く「ノウハウ」に属するものかと思いますが、知っていると知らないのでは大きな差につながります。