資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

ウェルスナビについて考えてみた

最近TVCMでもよく見るようになりました。

 

資産運用の一形態としては「ありかな」と思います。が、個人投資家の端くれとしてはあまりお勧できません。少なくともこれは「投資」ではないですよね。

 

ウェルスナビのHPに出ていたキーワードをベースに考えてみます。

 

<「富裕層も行っている「長期・積立・分散」の資産運用」> 

功成り遂げた富裕層は行っているかもしれません。でも「長期・積立・分散」では富裕層にはなれません。富裕層になるためには、仕事とか投資に集中することが肝要です。

しかるべき時にはリスクを恐れず集中しなければ絶対富裕層に入ることできません。富裕層になったら、ウェルスナビは良いかもしれません。

 

<「資産運用のプロセスを全て自動化」>

「愚民政策」の香りがします。なんでも自動でやってもらえると楽です。でも自動化の元となるアルゴリズムがいつも正しいとは限りません。考えることを放棄させ、毎月気にならない程度の額を振り込ませたらしめたものです。勿論ウェルスナビにです。

 

<「世界50か国11,000銘柄に自動で分散投資」>

分散投資はリスクを抑えますが利回りを犠牲にします。大した利回りが稼げないのであれば、副業をしたり昇給を狙ったりしたほうが利益が得られる可能性があります。資産運用だったら不動産という方法もあります。今一度よく考えられることをお勧めいたします。

 

<「ノーベル賞受賞者の理論に基づく資産運用」>

ノーベル賞受賞者の資産運用と聞くと、かつての「ロングターム・キャピタル・マネジメント」のことを思い出さずにはいられません。同ファンドは結局アジア通貨危機の際破綻しました。ノーベル賞受賞者が投資の世界で成功しているとは限りません。私個人はバフェットやグリーンブラットの方法を参考にしています。ご両名ともノーベル賞は受賞していません。

 

<「「長期・積立・分散」でリターンの最大化を目指す。」>

投資には集中が肝要です。勿論集中にはリスクが伴います。でも事前に勉強・調査すればリスクの低減は可能です。分散ばかりしていたら利回りが下がります。このやり方でフィーを稼げるのはウェルスナビです。今度IPOをされるそうですから、投資家向けの資料からとってきた言葉かもしれません。このセンテンスの冒頭に「ウェルスナビは」という言葉を入れると腑に落ちます。

 

<「長期投資にふさわしい金融商品を厳選」>

金利の場合、長期金利というと1年以上のお金を貸し出す際に適用されるものを指します。新聞やテレビ等で言われる長期金利は10年物国債の利回りをさすようです。さて、ウェルスナビの「長期」とは具体的に何年を指すのでしょうか。「長期的に我々は皆死んでいる。」とケインズが言ったそうです。死ぬ際にお金は必要ありません。あの世にお金をもってゆくことはできません。

 

勘違いしている方が多いようですが、同じリターンが得られるのであれば「短期」の方が良いに決まっています。「長期」絶対主義は危険です。

 

自分で考えるには時間が必要です。手間もかかります。でもその分利益が増えます。資産運用や投資で成功去れている市井の多くの人は、普通の人です。そうでない方々との違いは、考えて実践することだけのような気がします。

 

IPOをされるそうです。申し込むつもりはありませんが、ウェルスナビの株を買うのはありかもしれません。