泣く子と地頭には勝てぬ 税務調査 今も昔も同じ
「泣く子と地頭には勝てぬ」
泣く子と地頭には勝てぬとは、道理の通じない者や権力者にはどうやっても勝てないから、無理を言われても従うしかないということ。
先日税務調査がありました。
相続関連です。
国税から2人、地元の税務署から1人来ました。
調査日は終日調査にお付き合いです。
基本的に全てオープンにすることで対応しました。
先方が家系図付きのファイルを持っていたのには驚きを覚えました。
そういえば、親の税理士から「あなたの親父さんのファイルが国税庁にある筈」と言われたことがあります。
調査後、しばらくしてから相当無理筋な言いがかりをつけられました。
戦うというやり方もありましたが、時間もかかる上、弁護士費用も相当な額になることが見込まれます。過去の判例を見ても同様の案件は見当たりません。負ける可能性も無くはありません。
最後は、これまた無理筋の落としどころを見つけられ、手打ちとなりました。相続に当たっては手間もお金もかけて対応しましたので、なかなか落としどころが見つからなかったものと思われます。
腹も立ちましたが、下の動画を見たら内幕が分かり、何となく納得してしまいました。
10年近く前までの口座情報はほぼすべて調べられていました。
ただ、こちら側も過去の通帳を保管していたので、指摘を受けた大半の資金移動については反証しました。エビデンスの保管は結構重要です。振込用紙の筆跡も調べられた形跡があります。
最終的に国税側からの提案を受け入れた訳ですが、当方の税理士もこれならクライアントは支払えるし、うまくまとまるといった話をして、結構協力していたような気配を感じています。
税務署・国税と税理士は非常に距離が近い、一種同じ業界の人々ではないかなと私は思っています。
納税漏れとされた額は結構な額となりましたが、各種特典をフル活用して、追加に支払う税額は全体からみれば「比較的」少額ににとどまっています。
亡くなった父親が生きていたら、何をやっているのかと怒られたのは間違いありません。因みに、わが父はゴルフ場とのいざこざで、弁護士を立てずに訴訟を起こしお金を勝ち取った猛者です。その影響か、実は私も弁護士を立てずに訴訟に応じたことがあります。
重加算税は課せられませんでした。
ストレスフルな時間でしたが、ある意味貴重な経験をさせていただきました。