資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

アクティビスト活動 6623 愛知電機 今週建設的対話予定

今週、コーポレートガバナンスコード「基本原則5」に基づき、6623 愛知電機㈱の方と建設的な対話を行う予定です。

 

<参考 基本原則5>

 上場会社は、その持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するため、株主総 会の場以外においても、株主との間で建設的な対話を行うべきである。

 経営陣幹部・取締役(社外取締役を含む)は、こうした対話を通じて株主の声に耳を傾け、その関心・懸念に正当な関心を払うとともに、自らの経営方針を株主に分かりやすい形で明確に説明しその理解を得る努力を行い、株主を含むステークホルダーの立場に関するバランスのとれた理解と、そうした理解を踏まえた適切な対応に努めるべきである。

 

時間に限りがあるので、事前に当方の考え方については手紙にしたためて送付済みです。手紙の最初の部分だけ転記しておきます。

 

<はじめに>

 株主資本(※)は株主が経営陣に預託したお金になります。株主が預託したお金を回収するには市場で株を売却するしか術がありません。株価が1株当たり株主資本を下回っている場合株主は株主資本を回収することは出来ません。株価は市場が決めるものではあります。しかしながらこれは経営陣が何もしなくともよいということを意味しているものではありません。経営者は会社を投資先として魅力的なものとし、株価が上昇するよう「努力」する必要があります。株主はそれによって利益を得、会社・経営陣は新株・金庫株の発行等によって返却する必要のない資金を新たに調達しリスクへ果敢に挑戦することが可能となります。言わずもがな暗黙の了解事項の筈です。以上は4月に手紙にて申し上げた通りです。(※ 株主資本は資本金、資本剰余金および利益剰余金からなります。会社の利益は株主のものである筈です。配当性向が100%を切る限りにおいて株主は利益剰余金として会社に追加出資していることになります。)

 

 さて愛知電機の株価はどうでしょう。添付資料は愛知電機の1株当たり株主資本推移です。最高益を出そうかという今年度でさえ株価は株主資本を「大幅に」下回っているのが現状です。今のところ中長期的に愛知電機の株式を保有しても預託した資金を回収できる見込みが立ちません。「極めて由々しき事態」です。9月に名証IRエキスポに出展したことについては好意的に受け止めています。ただそれ以降の二の矢三の矢がまだ見えません。株主は従業員や債権者に劣後する立場にあります。いつ何時株価が大幅に下落して損失を被るか全く予測できない弱い立場にあります。倒産しなくとも株価下落そのものが株主にはリスクです。そうしたことも十分踏まえ、「どうするべきか」について建設的な意見交換ができればと考えております。

 

 

 

コーポレートガバナンスコードは非常に良くできたルールです。これを株主が上手く活用できれば会社は大きく化ける可能性大と信じています。

 

中小企業の場合、そもそも機関投資家が対応してくれませんので、個人投資家が頑張る必要があると考えています。

 

「喧嘩」ではなく「建設的な対話」を行う予定です。他社の事例を基に具体策について話し合えればと考えています。