米 バイデン次期大統領 2兆ドルの経済対策
2兆ドル。
1米ドル100円換算で、200兆円の経済対策。
単年度の対策ではないでしょうが、とんでもない太っ腹です。
そのせいか、米国10年金利は急激な上昇を続けています。
かつての共和党レーガン大統領のレーガノミックスを思い出させます。経済対策の具体的中身は違うかもしれませんが広義で見れば同じです。
バラマキによって好況を招くと同時に貿易赤字が拡大します。財政赤字の拡大とともに長期金利が上昇します。当時「財政赤字」と「貿易赤字」で双子の赤字と言われていた記憶があります。結果、貿易赤字と「ドル高」が進みます。
経済の論理では、「経常収支黒字の国の通貨は上昇し、赤字の国の通貨は下落する。」はずなのですが、その逆が起こりました。
その後、ドル高や貿易収支の改善のため、日本ではプラザ合意、前川リポートと続き、円高・内需拡大・低金利によって空前の「バブル経済」へとつながります。
今回の米国の経済対策で何が起こるでしょうか。
「バブル」です。
一部については、間違いなく既折込済みです。もう「バブル」領域に入っている感があります。
ただ、かつての経験から言うと、「バブル」は意外と長く続きます。そして理論的にどう考えてもおかしいというレベルにまで資産価格が上昇します。
バブル時代には東京都の土地で米国全土の土地が買えるというレベルにまで土地価格が上昇しました。Qレシオという株価指標がもてはやされました。
コロナ禍というバブル当時とは決定的に異なる状況にありますが、かなり似た状況にあると考えます。
個人的には、ずっと低位に置かれていた銀行等の金融株、米国経済対策を意識したコマツ等建機株、不動産株、売りたたかれている私鉄株等に関心があります。
老婆心ながら、
今は積立ではなくスポット買いのタイミングだと思っています。