大幅下落時はいつも通りの「損出し」クロス取引 「含み損」の実現化
株価は市場が決めるもの。どんなに良い経営をしていても会社の株価も市場の動向に逆らえず、大きく下落することがあります。
そういう時にやるのが、「損出しクロス取引」です。
当面保有継続することを考えている銘柄が大きく下落した際、よくやります。
前場寄り付きで、保有株の内含み損のある銘柄を売り(*)、同時に信用で買い建てます。含み損が顕在化します。買い建てた銘柄を当日中に品受けするとそれまでの取得単価と合算され含み損を目いっぱい享受することができなくなるので、翌日に持ち越してから品受けします。(*信用で売り建て品渡ししても同じです。)
昔は、特定口座で現物を売り一般口座で現物を購入することも行っていましたが、確定申告が面倒くさくなるので、今はしていません。
配当や譲渡損益は損益を通算することが可能です。配当所得にはおおよそ20%の税金がかかります。この税金を支払わないで済むようすれば利回りが25%アップします。
当然ですが譲渡益も同じです。
長きにわたって実施すれば複利で効いてきますので効果は絶大です。
手数料負けしないよう事前に確認する必要があります。節税できる金額よりも手数料や金利のほうが高ければやる意味がありません。
12月には逆の「益出し」クロス取引をすることもあります。思いのほか実現損が増えてしまった場合には、含み益を顕在化し取得単価を上昇させておきます。そうすれば、翌年譲渡した際譲渡益が減りタックスコストのセーブが可能です。