資産運用を真剣に考える より豊かになるために・・・

セミリタイア生活者が投資で実践してきたこと、実践していることなどを書いてゆきます。

消費者物価上昇率2%超で金持ち(現金持ち)企業はどうする?

2022年3月19日の日経記事を見ると、2月の消費者物価上昇率は0.6%になったと書かれています。携帯料金値下げの影響1.5%を除くと既に2%を超えているとのこと。

 

4月には携帯電話料金値下げ分がはがれてくるので、消費者物価上昇率は2%を超えてくるそうです。

 

消費者物価上昇率が2%超えということは、現金をそのまま保有するとその分だけ価値が下がるということになります。

 

企業で考えた場合、余剰資金を運用するにしても法人税後2%を切るようだと、価値を目減りさせることとなります。日本の法人実効税率は30%程度です。2%を0.7で除した税前2.86%以上の利回りを出す運用でなければ、資金が目減りすることになります。

 

極低インフレ・超低金利下、親子上場している企業群で、子会社が親会社にお金を預け銀行預金より高い利回りで運用することには、一定の合理性がありました。(※)

(※ 実際は株主資本コスト削減の観点からは合理性は見られません。)

 

今後、消費者物価上昇率が仮に2%超となった場合には、上述の通り2.86%を上回るような運用がなされない限り経済合理性がなくなります。

 

経済合理性に基づけば、投資をしてより高いリターンを得るか、配当または自社株買い等で株主に還元し、資金の目減りリスクを減らす以外なくなります。資金が必要な場合には借入れを行うべきです。金利は低いままですし、金利の支払いコストとして法人税減額につながります。

 

金持ち企業で株価が割安に放置されているものについては追い風になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

会社との建設的な対話 昨年5社実施

昨年の11月から12月にかけて5社と実施しました。

 

コーポレートガバナンスコード 原則5に<株主との対話>が謳われています。

 

「 上場会社は、その持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するため、株主総会の場以外においても、株主との間で建設的な対話を行うべきである。 経営陣幹部・取締役(社外取締役を含む)は、こうした対話を通じて株主の声に耳を傾け、その関心・懸念に正当な関心を払うとともに、自らの経営方針を株主に分かりやすい形で明確に説明しその理解を得る努力を行い、株主を含むステークホルダーの立場に関するバランスのとれた理解と、そうした理解を踏まえた適切な対応に努めるべきである。」

 

実施したのは、

 

9077 名鉄運輸

6623 愛知電機

6466 TVE

5907 JFEコンテイナー

4832 JFEシステムズ

 

です。

 

名鉄運輸、愛知電機およびTVEとの対話では、取締役が1名参加されました。TVEとの対話では財務担当取締役と1時間近くサシで対話をさせていただいています。

 

9077 名鉄運輸は2022年2月7日に名古屋鉄道によるTOBが発表されました。私が対話をしたことがTOBにつながった訳ではないとは思いますが、私が対話したことがその一助になったものと勝手に理解しています。そう思うと、建設的な対話を行う意欲も出てくるというものです。

 

JFEグループの2社ですが、JFEコンテイナーとJFEシステムズでは対応に大きな違いがあります。システムズの方は、回答はいい加減なものではありましたが当方の言い分を理解し、懸命に回答に努めてくれました。

 

コンテイナーは「うるさい奴が来た」といった感じの対応で、のらりくらりと言い訳にならないような言い訳を繰り返すばかりの超塩対応です。株主総会もひどいもので、財務担当役員が「ROEを重視していない」と言ったり、日本銀行出身の独立社外取締役が「自社株買いにはリスクがある」といったり、酷いものです。

 

参考までに、6623 愛知電機との対話で先方にお渡ししたメモをコピーしておきます。

 

愛知電機 (株主との建設的な対話)2021.11.19メモ

 

〇 一般株主(社員、OB株主および大口投資家以外)との対話の場の設置。

  → 総会以外で特に社外取締役との意見交換ができる場の設置

    社外取締役は一般株主の利益を踏まえた意見を取締役会にて発信すべき、  

    そのためには一般株主との意見交換の場が必要

   (勿論、ネット等を通じてそうしたことができる体制をとることも可能)

    年1回総会後の懇親会では足りない。足下はそれすらできていない。

 

〇 株価が1株当たり純資産額を大幅に下回っていることについて

  (直近1株当たり純資産額 58908百万円/9,490,289=6,207円)

  → 過去に投資した資本と残余利益(配当後)の合算が純資産になる筈。10年間近   

    く株式を保有しているが、株価がこれを上回るどころか数値が近接することす

    らない。株価が長期間1株当たり純資産額を下回っているということは、企業

    が投資した分のお金を株主はマーケットで換金できないということ。株価だけ

    見ると、新規投資は無駄に見える。そういう問題意識を是非もってもらいた

    い。

 

  → 株価は市場が決めることではあるが、企業としてできる努力、ROEの向上、株

    式流動性の向上、適正な市場の選択、市場との対話(IR)等すべきことをやっ 

    てからそうしたことは発言してもらいたい。過去5年間、投資家説明会を何度

    したか教えてもらいたい。また、先の総会で指摘した通り、新しい取り組みを

    した場合は積極的に適時開示情報として開示してもらいたい。

  

 → 上場企業に投資している投資家は、配当または値上がり益によって収益を得る。会社は返却不要の資本を調達するために上場している。よって投資家は当然のように「会社は株価を上昇させるための努力をするもの」と考えている。これは暗黙の了解。これには業績向上に努めるだけでなく、その還元方法の工夫や、株式を保有していない投資家へのPRも含む。

 

〇 自己株式の取得について

 

  → 名証1部に上場しているのだから、資本市場を上手く活用してもらいたい。1株当たり純資産価格を大幅に下回っていることを考えれば、自社株買いにリスクがあるとは思えない。自己株式を取得すればROEも向上する。金庫株として保有しておけば取締役会決議で再発行可能である。

 

  → 現状の株価を「是」とするならば、是非とも減損処理を検討してもらいたい。

 

〇 資本コストの具体的な数値を教えてもらいたい

 

  →具体的な数値、レンジでも結構。を教えてもらいたい。

 

〇 最適資本構成について

 

  → 株主は絶えず株価の棄損等リスクにさらされている。そうした意味で少なくとも8%程度のROEは欲しい。現状のROEではとても満足できるレベルではない。

    そういう観点から、資本構成を見直し、他人資本を十分活用しながら経営を進めてもらいたい。

 

  → 他人資本(借入金や起債)を利用して資金を調達、その分自社株買いをすれば、資本コストは下がる。当然ながら他人資本の金利はコストになるので節税できる。反面配当は税引後の支出になるので税金の面から言って不利になる。

    最終的に会社に残るお金を増やす(=企業価値)ためには、他人資本を活用するのが良い。例えば足下の配当金を全て自社株買いに充ててはどうだろうか

 

〇 株価適正化に向けた取り組み

 

  → 名証ではなく東証に上場したらどうか

  → 役員賞与の一部を株で分配したらどうだろうか

  → 投資家説明会(前述の通り)

  → 自社株買い

 

〇 世の中の常識に基づいたワーディング使用

  → ROEと株主資本経常利益率は異なる。 

 

4107 伊勢化学 株主総会事前質問状を個人株主1641人へ配布

昨年も「株主総会事前質問状」を提出し、総会で30分位質疑をさせてもらいました。ただ、しょせんは個人株主1人の戦い、孤軍奮闘したものの大した成果は得られませんでした。

 

唯一の成果(?)と思われるのは、昨年6月に独立社外取締役を委員長とする「支配株主等との重要な取引等に関する委員会」が設立されたことでしょうか。実際は別の動機によるものかもしれませんが、私の成果とでも思っていなければやってられません。

 

昨年と同じことをやっても経営陣に動いてもらうことは困難と思い、今年は「株主総会事前質問状」を他の個人株主にも事前配布し、問題認識の共有化を図り併せて総会への出席をお願いすることとしました。

 

写真は、送付前の封筒の束です。1束100枚で18束あります。

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今後、同じことにチャレンジされる方もいるかもしれません。後学のため、どんなことをやったのか簡単に書いておきます。

 

株主名簿閲覧謄写請求権は株主の当然の権利です。

 

A4判とA3判の2通りの名簿を準備してもらいました。コピー代は5千円程度です。残念ながら電子データでは頂戴できません。A3判を求めたのはA4判だと文字が判読できないかもしれないと思ったからです。結果的にA3判は不要でした。

 

資料を郵送するためには宛名ラベルを作成する必要があります。紙データを読み取りテキストデータ化する必要があります。これが最大の難関です。とにかく文字化けが酷い。長男にバイト代を支払い対応してもらいましたが、長男が言うには確認作業も含め30時間程度かかったとのことです。バイト代は技術料含め最終的に8万円程度になりました。これさえ効率化できればハードルは大幅に下がります。何か良い知恵はないでしょうか。

 

資料のコピーは、表紙1枚と事前質問状4枚です。最終的に送付した部数は1641部でしたが、コピー段階では1750部しました。コピー代に6万円以上かかりました。重くて運べないので3回に分け、タクシーで家まで運びました。

 

資料の三つ折り、宛名ラベルの貼り付け、封筒への封入は全て私がやりました。還暦まじかの老体には結構こたえますが、不可能なレベルではありません。次回3月末決算企業の時には、3つ折り不要の封筒を使用するか検討中です。

 

郵便局に持っていったらその場で数を数えて欲しいといわれたのは想定外でした。数の勘定までは長男が助けてくれましたが、その後「料金後納」の押印作業は私1人でやりました。送料は15万円位かかりました。

 

費用は総額30万円程度でしょうか。後私の労働時間は無償にしましたが、その分をお金に換算するともう少しかかったことになります。

 

一応ほぼ全国の個人投資家宛てに送付しましたが、現実的に総会への出席をお願いすることを考えれば関東近郊の方だけに限るべきだったかもしれません。遠距離の方にはSNS等で公開し、近場の方にだけ送付するような方法もありそうです。また、男女差別と言われるかもしれませんが、女性の方に送付するのは無駄かもしれません。

 

今回は、送付した個人株主の中に「名古屋の長期投資家」(なごちょう)様がいて、質問状をツイッター上に公開していただきました。ありがたい限りです。感謝してもしきれない位感謝しています。

 

そうそう、忘れてはいけません。本番は3月29日です。一応2人の方が総会に出席される旨ご連絡を頂戴しています。

 

総会の場での具体的な質疑や、追加の質問状、新任の独立社外取締役宛ての手紙も準備する予定です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日揮(1963)、カナダドル他

マイ ポートフォリオは苦戦中です。

 

昨年末比ではプラスですがレベル的には非常に低い状態です。

 

金曜日、新聞記事に反応して日揮(1963)が前日比+10%と大きく上昇してくれました。米州から欧州へLNGを輸送するには液化プラントが必須となります。業界最大手の同社株が注目されるのは、ある意味当然かもしれません。

 

とは言え、マイポートフォリオの中では少数派です。朝一で追加購入しようか迷いましたが、結局買わずじまい。判断力・実行力も弱ってきました。

 

カナダドルが堅調です。原油も出れば、小麦等穀物等の産出国でもあります。最近話題のニッケルの生産国でもあります。極論ですが国全体がコモディティのようなものです。水力発電で安い電気が得られることでも有名です。原油や天然ガスの価格が高い時代には、魅力的な国になります。

 

先日購入したカナダ トロント・ドミニオン銀行株を利益確定後、引き続きカナダドルで保有していた分が値上がりしてくれています。米国が利上げをすれば、カナダ中銀も利上げします。米国ドルにつれてさらに上昇するのではと期待しています。

 

とは言え、しょせんは現金、何かカナダで良い会社がないか探ってみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタフグレーション(?)に備える

ウィキペディアによると「スタフグレーション」とは次のような状況になります。

単純に言えば、不況下の物価上昇です。


金属やエネルギー商品の価格が急騰しています。日本の場合大半は輸入に頼っています。最近は貿易赤字が恒常的になっています。

 

受け売りなので真偽の程は分かりませんが、

冷戦構造下東側から一次産品の輸入が無かったため世界は恒常的なモノ不足でインフレだったそうです。ベルリンの壁が壊れ冷戦構造が終了したため物不足が解消し、インフレが終息したとのことです。

 

腑に落ちます。

 

今は、また冷静構造の始まりと同じようになっています。物不足によるインフレがしばらく続くかもしれません。

 

足下のインフレは、供給不足によるインフレです。企業の生産性が上がっている訳ではありませんので賃金の上昇につながるか分かりません。もしかしたら、また「リストラ」の嵐となるかもしれません。

 

個人所得が落ちるようになれば、どうしても個人消費の減少につながります。

 

当たり前ですが、不況下で株価は下がります。全体的には間違いなくそうなる筈ですが、銘柄によっては上昇することもあります。

 

そうした銘柄や、そもそも一次産品関連のETF、現物の商品等々 お金を投ずる先はいろいろありそうです。

 

昨日は、金ETFを買い増しました。日経225ベア2倍型はロールオーバーです。穀物ETFは継続保有です。そういえば木曜日に丸紅を買い増しました。元々保有している商社・エネルギー株は堅調を続けています。

 

最近購入したお米商社である、木徳神糧、ヤマタネの株価も堅調です。

 

矛盾していますが、株価下落に伴う配当利回り上昇に目がくらんでJFEを買い建てました。そういえば、昨日ご紹介したJFEシステムズは昨日も堅調で終値で最高値を更新です。

 

三菱UFJと日立金属はミゼラブルとなりました。大引けでクロス取引を実施済みです。

ただ、ここまで下落してくると他銘柄含めて継続保有するか思案のしどころです。

 

結構上昇した銘柄も多かったため、指数の下落程傷は負っていませんが、相当額は下落しています。

 

こういう時自分に言い聞かせるのは、「対株で現金価値は上昇している」です。そうとも思わないとやってられません。

 

物価上昇と景気後退が長期に続くことは無いと考えています。が、それでもそれは月単位ではなく年単位位で考えて置いた方が良いように思います。

 

残念ながら、当面は資産を「増やす」のではなく「目減りしない」ようにするため、頭を悩ませることになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不況になると株が下がります。

 

足下は、コストプッシュ型のインフレに備えるべきと考えます。

 

 

 

銘柄紹介 上場来高値更新 4832 JFEシステムズ

この状況下で、3月5日(金)上場来高値を更新してきました。

 

4832 JFEシステムズ。 鉄鋼会社JFEHDの子会社です。

 

親会社からの仕事やDX需要に助けられ業績は好調です。

 

無借金経営でROEは15%を超えているのは見事です。PERは低く10倍程度ですので「割安」になります。でも良く調べてみると、もっとすごいことが分かります。

 

第3四半期段階で余剰資金が150億円もあります。時価総額は390億円程度です。

 

この余剰資金は親会社JFEHDに「預け金」として貸し出されています。直接事業に使用されていないお金150億円を発行株式数で除すると、900円になります。

 

直近の1株当たり純資産価格は1400円ですので、事業に使用されている1株当たり実質株主資本は500円程になります。これをベースにROEを単純計算すると実に40%超にもなります。勿論全ての「預け金」が本当の意味での余剰ではないでしょうが。

 

昨年親会社JFEHDは中期経営計画を発表しました。子会社であるJFEシステムも中期経営計画を発表するのが普通ですが、同社はしませんでした。中期経営計画は今年発表される予定です。何か不自然さを感じます。

 

全くの私見ですが、中期経営計画の中で東証プライムを目指すことを明記するのに併せて、JFEHDが一部株式売却、さらに自社株買いを発表するのではないかと考えています。親会社によるTOBよりもその方の可能性が高いのではないかと考えています。深読みしすぎているかもしれません。

 

前社長(退任済)は少なくとも余剰資金についての一定の問題認識をお持ちでした。

 

主要顧客の鉄鋼会社は業績絶好調でDXにも力を入れています。それ以外の経理財務関連のDX分野でも同社の定評は非常に高いものがあります。

 

内需系のDX会社ですので、原油高等エネルギー価格の上昇の影響はあまりありません。顧客の状況が気になりますが、DX投資はあまり減らないと見ています。

 

ポジショントークが多分に含まれていると思うので、差し引いてみてください。また、しょせんは素人の個人投資家なので、計算した数値等については保証しかねます。関心のある方はご自身で確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

投資の視点 小麦高騰ときたら米(コメ)、インフレときたら金 他

小麦の高騰が続いています。ウクライナやロシアからの輸出が滞るのではないかとの懸念が大きいと思われます。

 

小麦が高騰すると、一般的にはコーンや大豆も高くなります。小麦が高くなるとコーンや大豆を生産している農家が生産を小麦にシフトするからという、極めて合理的な理由からです。

 

1688 穀物ETF 本日6.03%上昇してくれました。取得金額に比べると40%程度上昇してくれています。嬉しいですが、保有高は僅かです。

 

小麦は、うどんやそうめん、ラーメン、パスタの原料となります。これらがどれくらい日持ちするかは不明です。買いだめしようかとも思いましたが、倫理的に如何かと思いますし、我が家には保管場所がありません。

 

そういえば、そうめんは時間が経つほどおいしくなる筈と思い、調べてみたらこんな記事がネット上にありました。ご参考まで。

www.flour.co.jp

 

さて、

小麦が高くなったら、米の消費量が増える可能性があります。うどんやラーメン、パスタの代わりに「米」ということは十分考えられます。

 

米不作の時にいつも話題になるのは、9305 ヤマタネ 2700 木徳神糧です。

 

同じことを考える人はいるもので、木徳は今日大きく上昇しました。木徳はしっかり購入したかったのですが、何せ出来高が少ない。ごく少量の購入で終わりました。ヤマタネは木徳よりかは買えましたが、大した量ではありません。

 

ウクライナやロシアの小麦も心配ですが、これに気候変動がかさなったら結構大変なことになります。損を覚悟しての購入です。

www.nikkei.com

 

エネルギー価格も高騰しています。やや過剰な感じがしないでもありませんが、高いレベルは継続するものと考えています。生活費全般が上昇するのは必至と捉えています。

忘れてはなりません。物価が本格的に上昇し始めるのは「これから」です。

 

インフレ対策、昔からのオーソドックスなやり方はやはり「金」(きん)でしょう。ということで、金ETFを買い増しました。

 

昨日の国内金小売価格は、過去最高値を更新しています。

 

若い方であれば仮想通貨となるのかもしれませんが、老いた私には全く不明の商品です。

 

週末何が起こるか分かりません、何も起こらないことを願っていますが、日経225ベア2倍型ETFを今まで以上に買い新規に買い建て、併せて現物保有している三菱UFJFGを少々売り建てておきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オイルショック再来(?)

「歴史は繰り返さないが韻をふむ」好きな言葉です。

 

ウクライナ危機でエネルギー供給に不安が出てきいます。前回のオイルショックと同じことは起きないと思いますが、「同じ様な」ことは起きる可能性があります。

 

政府にいろいろ要望するのも大事ですが、我々は我々自身で自らの生活を守る必要があります。「自己責任」を忘れてはなりません。いたずらに不安を煽るつもりもありませんが、過去に学ぶことは重要です。

 

ja.wikipedia.org

 

為になりそうなことが色々書かれています。個人的に気になった点2つを以下抜粋してみました。

 

 「狂乱物価」について経済学者小宮隆太郎は、日本銀行のオイルショック前の行き過ぎ た金融緩和政策とその後の引き締めの遅れが、企業・労働組合などを製品価格上昇・賃上げを走らせたとしている[3]

 

 → 当時の「行き過ぎた金融緩和政策とその後の引き締めの遅れ」が「狂乱物価」を

   招いたそうです。今と照らし合わせるとどうでしょう。

 

 トイレットペーパー洗剤など、原油価格と直接関係のない物資の買占め騒動トイレットペーパー騒動・洗剤パニック[9]

 

 → トイレットペーパー騒動については、微かな記憶があります。生活必需品で保存

   が効くものを予め買いだめしようという、一種庶民の知恵が働いたものではない

   でしょうか。よく読むと実際に紙不足もあったようです。

 

 インフレーション傾向を強めていた先進国経済は、石油危機によりスタグフレーションに突入。

 

 → あまり考えたくもありませんが、ありうるリスクとして一定の備えは必要かもし 

   れません。

 

どうなるか分かりませんが、今まで当たりまえだった「前提」が大きく変わるきっかけになりそうな予感がします。

 

 

 

 

 

含み損の顕在化で税金を取り戻す

当面保有を決め込んだ銘柄でも、含み損となっているものがあります。

 

当初購入した価格より高いところで一旦クロス取引をし、取得単価を上げたものが大半です。勿論そうでないものもあります。

 

当面保有を継続すると決めた銘柄については、含み損を積極的に顕在化させています。ただ保有し続けるよりか、はるかに資金効率が高まります。

 

配当と相殺すると、25%利回りが増します。

 

配当1.0 税引後0.8 税金が戻れば1.0になります。

1.0/0.8=1.25

譲渡益に掛かる税金も同様です。

 

現物または信用売り品渡し、同時に信用で買い建て翌日品受け、信用取引の手数料は無料ですし、金利は2日分しかかかりません。帰ってくる税金を考えると、ただみたいなものです。因みに、特定口座で同じ日に品受けすると計算上損失を全額享受できないことになります。要注意です。

 

優待等でさらに優遇を受けるため長期保有する場合はしりませんが、そうでなければこの手法、非常に効果的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日揮追加購入、日経ベア225ETF、2月成績他

1963 日揮を追加購入しました。北米・中東から天然ガスを欧州に運搬するには、追加のLNGプラントが必要になる筈です。いやそういう思惑を持つ投資家・投資法人が増える筈です。

 

原油の価格上昇が止まりません。エネルギー価格の上昇は政策金利の引き上げと同じか、それ以上に経済引き締め効果がありそうです。となれば、やはり株価は下がるとみるべきではないかと思い、日経225ベア2倍型ETFを新たに買い建てました。

 

株価が底打ちしたようなご意見をちらほら拝見します。私にはよくわかりません。底レベルにあるのかもしれませんが、確信を持つことができません。そういう時には無理をしないのが私流です。

 

迷いましたが、買い建てていた5411 JFEホールディングスは昨日返済しました。また、POで手に入れていた8097 三愛石油も昨日売却しました。僅かですが利益となっています。少し投資余力も増えました。

 

朝起きたら、原油や穀物が高騰しています。昨日、原油・穀物関連のETFを追加購入するか迷い、結局購入しないことにしたことを悔やんでいます。まあ、少しでも穀物ETFを購入していたことをラッキーと思っておきましょう。

 

2月は名鉄運輸のTOBがあり爆益となりました。でも、1月に大きくやられていたので昨年末比では2%強のプラスにとどまります。

 

今見たら米国株は大きく調整しているようです。今日の日本株も厳しそうです。いやな朝になりました。

 

ピンチはチャンスでもあります。現金価値は対資源では総じて下がっていますが、対株では上昇しています。

 

先行きを見通すことはまだできません。混沌としています。本格的なチャンスが来るまで、引き続き短期イベント投資を中心に取り組む予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウクライナ・ロシア危機は続く で、どうする

ロシアの一部銀行をSWIFTから排除するというニュースが出ています。

 

ロシア経済には相当なダメージが発生するものと考えられます。

 

でも、北朝鮮を見る限り、独裁国家では市民の生活が苦しくなるだけで、国そのものはびくともしないことを我々は知っています。

 

ロシア国民の反戦厭戦気分を醸成、これによってプーチン政権を押さえようという施策でしょうが、少々時間がかかると思います。

 

共闘する中国は巨大経済圏を持っていますし、エネルギーや穀物等の資源も豊富です。ロシアの経済的な耐性は相当強いと想定するのがメインシナリオのように思えます。

 

ウクライナは善戦しているようですが、圧倒的なロシアの力の前には抵抗するにも限界があります。国民の意図とは別に、早晩ロシア圏内に取り込まれるとみるのが正しいのではないでしょうか。そうならないにしても、市民生活や経済活動が正常化するには時間かかかるものと思われます。

 

当面穀物やエネルギーの価格には上昇圧力が続きそうな予感がします。

 

また、ロシアのSWIFTからの排除は、その他国々への経済的ダメージも相当ありそうです。ロシアのLNGにお金を投じている三井物産他の総合商社にも影響が出てきそうです。

 

暫くは、先が見えにくい状態が続きそうです。

 

先週末金曜日、結局穀物ETF・原油株を売却せずそのまま保有することにしました。

 

まら、いつも通り日経225ベア2倍型ETFを少し買い建てました。

 

一部売却済みの銘柄について買い戻したものもありますが、買い出動は控え現金を厚めとの状態に継続することにしました。

 

先行きが見通せないのは困ります。霧が晴れるまで、当面イベント投資等で耐える予定です。

 

 

 

 

 

想定通り 小麦高 エネルギー高 後はいつまで続くか

ウクライナ危機で、小麦高、原油・天然ガス高となりました。

 

金は日本円で最高値を更新したようです。

 

1605 INPEX は7%超高、1688 WT穀物/ETF は9%超の値上がりとなりました。

原油高と関連しているのか不明ですが、8097 三愛石油も2%超の値上がりとなりました。

 

エネルギー・穀物高にも拘わらず、商社株が下落したのは想定外でした。

 

なかなか上手くゆくものではありません。

 

PO(三愛石油↑ 〇、アネスト岩田↑ 〇 都築電気↓ ×) TOB(日立金属↑

〇) 株主提案(鳥居薬品↑〇 富士ソフト↑〇)がらみの銘柄はまずまずの堅調でした。

 

勿論、日経225ベア2倍型は堅調です。一旦利食い、さらにヘッジのため同額を建て直しました。

 

全体としてマイナスにはなりましたが、日経225やTOPIX、ダウ、ナスダック程の

マイナスにはなっていないようです。今日はわかりませんが・・・。

 

エネルギー高はしばらく続きそうな気はしますが、イランからの新規供給が増える可能性もあります。一旦大規模な戦闘が収まれば、お金が引いてゆく可能性大と見ています。INPEXは一度利食い予定です。

 

穀物ETFも、一旦は利食い売りを考えています。

 

ロシアのウクライナへの侵攻、抑制的に見えます。G7からの経済制裁が出れば、一旦出尽くし感があるのではないでしょうか。

 

そうすると、またFRBの利上げやインフレが市場の話題の中心となりそうです。

 

とりあえず打診買いも少し行っています。オールドエコノミーの 5411 JFE、新興の4196 ネオマーケティングを買ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PO 3件 アネスト岩田 三愛石油 都築電気  他

PO 業績が良い会社で増資を伴わない場合は積極的に取り組んでいます。

 

PO 6381 アネスト岩田 しっかり利益を確保できました。

価格が下がった際、市場で購入した分も含み益状況です。資金がショートしそうなので、そちらもそろそろ売却予定です。

 

PO 8097 三愛石油 これは失敗。そもそも自信がなかったので取り組むべきではなかったのかもしれません。まあ、証券会社とのおつきあいと言う意味ではむしろ成功かも。3月末のウェブローン活用につなげるか、損切も一応考えています。今しばらく保有予定。

 

PO 8157 都築電気 しっかり含み益状態です。でも少量です。売却するか否か迷っています。直近、小型のDX関連銘柄は比較的堅調です。でも資金確保のため売却かもしれません。

 

TOB狙いで保有している日立金属、某国(?)の審査が終わらないためいつ成立するか不明です。投げ売られているようです。含み損が膨らんできました。含み損、活用できる場合には積極的に活用します。大引けで売却、信用買いして翌営業日に現引きです。これで含み損顕在化、利益と相殺で税金削減につなげます。

 

 

 

 

 

株主提案は買い(!?) 4551 鳥居薬品 9749 富士ソフト

4551 鳥居薬品の総会に向け株主提案が出されたとのニュースが出たのは1月21日(金)です。翌週の月曜日には長い陽線が立ちました。

 

初値2,759円終値2,907円です。因みに前日終値は2,760円です。

finance.yahoo.co

株主提案の中身は至極真っ当なもので、普通の方が見れば当然と思われるような内容になっています。

 

株価は現取締役会から反対の声明がでる2月10日まで上昇し、2月10日の終値は3,205円になっています。

 

翌2月12日には、現取締役会の反対声明を受けて大きく下落します。私はその際ちょっと買い増しをしました。

 

9749富士ソフトの場合は若干違います。

 

2月17日AM10時に、現経営陣が提出されていた株主提案に反対の表明を出しました。

 

それまで一切表に出ていなかったので、一般株主が株主提案を知ったのはその後からになります。実際にマスコミに出たのは翌日早朝からなので、翌日まで知らない投資家も多かったと思います。

finance.yahoo.co.jp

 

2月18日の株価はギャップアップして始まります。初値5,300円終値5,510円です。前日終値は5,220円でした。

 

富士ソフトの方が、忙しくて取り組みを失念していました。

 

単純には言えませんが、両者とも余剰資金を上手く活用(株主還元含む)していないことを衝いたものとなっています。

 

資金の活用法(株主還元含む)を改善すればROEも上昇し、株価も上昇する。株主提案で経営陣の意識が変わるのではないかとという期待で株価が上昇したものとなっているというのが私の見立てです。

 

「株主提案は買い!」と断定までできませんが、会社が良い方向に向かう提案であれば取り組む価値があるものと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米株妄信は危険?

米国CPI、1月は7.5%の上昇で実に40年振りの高い伸びだったそうです。

jp.reuters.com

 

インフレとこのインフレ潰しの連銀の対応で米株がどうなるか、私ごときにわかる筈もありません。わからない時は、他人の知恵を参考にするしかありません。

 

次のサイトとyoutubeは、私が参考にしているものです。

finance-gfp.com

www.youtube.com

 

ただ、「歴史は繰り返す」とか「歴史は繰り返さないが韻をふむ」とはよく言われます。

 

40年振りの物価上昇というのであれば、過去同じような時どうだったか確かめるのが将来を見通すうえでの必須条件と思います。

 

チューリップバブルはオランダで発生しました。南海バブルは英国です。ドットコムバブルは米国でした。ご承知の通り、日本でもいわゆるバブルは発生しました。

ja.wikipedia.org

 

良くは分かりませんが、バブルは人種とか国とかに関係なく、何か条件がそろうと発生するようです。

 

2020年から昨年末までの米株の上昇は、金融緩和によって引き起こされたものであることは明らかです。

 

バブルは弾けてみないと分からないとのことですが、多分昨年までの米株はバブルであった可能性が高いと思います。あくまでも個人的な見解です。

 

日本のバブルも日銀の金融緩和によって引き起こされました。もしかしたら、今の日本株もバブルなのかもしれません。

 

リーマンショックや大恐慌的なことは想定していませんが、20%程度の調整があっても「普通」「当たりまえ」と考えておくことがよさそうに思えます。米株も日本株も。

 

ということで、株式投資は引き続きイベント的なものに限定予定です。

 

キャッシュポジションも潤沢にしておきます。あまり嬉しくはありませんが、株が下がるとキャッシュの相対的価値は上昇します。